マーク・トウェイン ページ10
今日は仕事も無くてすごく暇だった。
連れも見つからず、只、なんとなしに組合本部の中を歩き回る。
と。
「A!何読んでるのー」
ビル内部のカフェテリア。
テラス席で本を広げていたのは、同じ徒弟のAだった。
「次の作戦書。ルイーザの長いから」
本にでも見えた?
彼女は此方を向かずにそう言うと、ページを捲った。
…………cool…………。
ミッチェルとも見間違うようなドレスに大きな帽子。
だけど華やかさよりは、Aは高貴さ故の冷たさを感じる。
…………うぅ、振り向かせたい!
「A、今は暇じゃないの?」
「見てわからない?次の仕事を待ってるの」
「…………それって暇って言わない?」
暫くの無言。
お?と覗き込むと、Aの顔に朱が上るところだった。
「ひ、暇じゃないわ!仕事待ちなの!」
真っ赤な口紅が引かれた唇がキッと引き結ばれる。
…………ここらへんミッチェルと似てるかも。
直情型だよなぁ。
可愛いとかそんな思いが浮かぶのは彼女に対しての無礼になるだろうか。
「か、可愛い…………!?」
あれ、心の中が漏れてた。
朱が赤に変わっていく。
…………嗚呼、本当に可愛いから。
思わず一歩踏み込んで、
「んっ、ふ…………」
キス。
何度もAの唇を食む。
「いきなりってドキドキしない?」
「今夜、僕のところに来てくれないかな」
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トム「評価!」
ハックルベリー「しろよ!」
トウェイン「セリフとらないでー」
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青鯖ぷりん - 久ちゃぁぁん…高評価するぅぅ‥! (10月17日 21時) (レス) @page11 id: 496914e067 (このIDを非表示/違反報告)
琴音 - だざいさぁぁんさいこぉ! (10月8日 6時) (レス) @page5 id: dfae0f9c2a (このIDを非表示/違反報告)
ゆかりん - フランシスさんすこ (9月15日 22時) (レス) @page23 id: 5c0b36b6f1 (このIDを非表示/違反報告)
猫助 - 最高です! (8月16日 23時) (レス) @page4 id: 0088b760fa (このIDを非表示/違反報告)
千羽鶴 - 梶井さーん!ドSなとこも好き!違うバージョン梶井さんも見たい (6月18日 23時) (レス) @page15 id: ecb3ef0346 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:久田 螺々亜 | 作成日時:2016年4月8日 21時