谷崎 潤一郎 ページ8
「お兄さまぁ!」
「ぐほっ!」
振り向く暇もなく、ボディーブローをくらった。
犯人はわかってる。
「もう、ナオミ、突然飛びついて抱きつくのはやめてくれってあれほど………」
「えぇーお兄さまへの愛ですよー。…………あ」
「? 何?」
ナオミは唐突に後ろを振り返った。
其処には。
「Aさん、場所、交代しますー?」
「い、いやっ!別に、そんな…………ハグなど、破廉恥な…………」
ノリが悪いですわ、とナオミが呟く。
僕はそれに小さく笑みを返すと、ナオミを引き剥がした。
…………Aちゃんは真面目だからなぁ。
ちゃんとフォローというか、何かしとかないと駄目だ。
「Aちゃ…………おわっ!?」
「キャ…………!!」
足元の何かに躓き、前に倒れ込む。
直後、派手な音が探偵社内に響き渡った。
「いたた…………はっ!」
転倒に巻き込まれたAちゃんは僕の下敷きに。
赤く染まったAちゃんの頬が目の前に迫る。
…………そして艶やかな唇。
「…………んっ」
僕はナオミが近くにいることも、探偵社内だということも忘れてAちゃんにキスしていた。
厚い唇の弾力が、僕を深く受け止める。
嗚呼、気持ちいいな。
「僕をもっと深いところまで堕としてくれるかい?」
「誰も行き着いたことのないようなところまで」
**********
谷崎「評価?君のことを?…………満点だね」
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青鯖ぷりん - 久ちゃぁぁん…高評価するぅぅ‥! (10月17日 21時) (レス) @page11 id: 496914e067 (このIDを非表示/違反報告)
琴音 - だざいさぁぁんさいこぉ! (10月8日 6時) (レス) @page5 id: dfae0f9c2a (このIDを非表示/違反報告)
ゆかりん - フランシスさんすこ (9月15日 22時) (レス) @page23 id: 5c0b36b6f1 (このIDを非表示/違反報告)
猫助 - 最高です! (8月16日 23時) (レス) @page4 id: 0088b760fa (このIDを非表示/違反報告)
千羽鶴 - 梶井さーん!ドSなとこも好き!違うバージョン梶井さんも見たい (6月18日 23時) (レス) @page15 id: ecb3ef0346 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:久田 螺々亜 | 作成日時:2016年4月8日 21時