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彼の名前 ページ3

私の両親を殺し、そして私を拾った彼の名前は、

「あぁ、私は太宰 治だよ。よろしく、Aちゃん」

「私の名前……」

「なんで知っているかって?はは、そんなこと」

「お前の母親が元ポートマフィアの構成員だったから」

突然現れた声に反射的に身をすくませ、恐々振り返った。

黒い帽子をかぶった小柄な黒い男の人。

「てめっ……!今失礼なこと思わなかったか……!?」

「まあまあ、中也。私も君と初めて会ったときは同じこと思ったよ」

フォローになってませんよ、太宰さん。

「それより、この人は……」

太宰さんが目を向けると、中也と呼ばれたその人はため息を吐いた。

「……中原 中也だ」

「ちなみにAちゃんは中也の部下になってもらうから」

「えぇっ……」

「お前なンだその声は」

いやぁと言葉を濁しておく。

「その子の能力は使えるよ。心配しなくても大丈夫さ」

「じゃねえと首領が認めねえだろ。それに」

「中也。言うな」

? と私は首を傾げる。

ってかなに。能力?

「能力ってなんです?」

「……」

「中原さん?どうかしました?」

「あっれ中也くーん?(ニヤニヤ」

「……あ、ああ?お前が説明しろよ、太宰」

なにかあったのか、中原さんの顔が紅い。……熱?

「ふふふ。これだから中也はかわいい。……わかったわかった落ち着いて」

必死な形相で拳を振る中原さん。

しかし、太宰さんには届いてない。

「……ふふ」

「あ、笑った」

太宰さんが笑いかけてきた。

「こっち来てずっと呆けた感じだったから、心配してたんだよ」

「……なんかあったら、必ず言えよ?」

中原さんも言ってきた。

そっぽ向いてるけど。

「……はいっ!」

漸く、安心できた。




*****

ちょっと待って!!またラブラブなしっ!?

いや、しかも過去編すか。

……作者に言えたことじゃないですねすみません

次はがんばりますから!……またか笑

黒→←日々の始まり



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ワンコンコン - 面白いダス (2019年7月21日 0時) (レス) id: ad92a05ced (このIDを非表示/違反報告)
きみぺ - すごく面白いです!!!更新頑張って下さい!!!めっちゃ応援してます(≧∇≦) (2016年8月8日 21時) (レス) id: f3497d4bfc (このIDを非表示/違反報告)
うちを - 太宰さん!太宰さんお願い致します!何とぞよろしくお願い申し上げますっ! (2016年6月12日 22時) (レス) id: 67f1d4205b (このIDを非表示/違反報告)
久田 螺々亜(プロフ) - 真衣さん» コメントありがとうございます。わ、わかりました……!ご期待を沿えるよう努力致します! (2016年6月1日 23時) (レス) id: a7a03e9879 (このIDを非表示/違反報告)
真衣(プロフ) - 中也オチを頼みます。 (2016年6月1日 20時) (レス) id: f1da17ec5d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:久田 螺々亜 | 作成日時:2015年6月27日 21時

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