花が6輪 ページ46
高校に上がると、Aは無感情というやつになってしまった
クラスのやつが何をしても反応しない
教師に対しても冷めた目を向ける
俺からすれば当然の反応なんだろうな
そうだ、高校に上がった辺りから時間遡行軍がAを狙うようになった
もちろん、俺は近づけないさ
Aのそばに行く前にたたっ切るからな
そんな日々が続いたある日の事だった
『鶴丸国永…』
小さい声だったが、確かに聞こえたんだ
声が少し大人っぽくなったAが、俺の名前を確かに呼んだんだ
とても嬉しかった
まぁその直後燭台切に呼ばれ、ほかの時間遡行軍を倒しに向かったんだがな
その数日後に、まさか再開できるなんて思ってもみなかった
裏路地へ向かったAを追いかけると、案の定時間遡行軍に襲われていた
諦めたように槍を見つめるAはとても悲しい目をしていた
俺はAと槍の間に入り、振り向き笑った
「よっ！久しぶりだな！」
Aと早く話したい
その気持ちのおかげで、10秒足らずで俺は遡行軍を切り捨てた
大きくなったAを見つめながらゆっくりと歩み寄ると、Aは予想外の言葉を言ってきた
『…綺麗』
「･･･あっはははは！こいつは驚いたなっ！
たった今、命を取られるところだったんだぞ？」
相変わらず、君は俺を驚かせてくれる
流石としか言いようがないな
俺が笑っていると、Aは急に泣き出した
『つ、鶴、じぃっ！！』
「ん？どうした？
…おいおい！泣くなよAっ！」
いつものように抱きしめてやると、涙は止まるどころか溢れ出てきた
『あ、会いたかったよっ！！鶴じいっ！』
それは、俺もだ
ずっと、見守ってきたんだ
やっと認識してもらえたんだ
やはり、Aは俺が守らないとって改めて感じたんだ
＿＿＿＿
どうだ？俺の昔話は
驚いたか？
俺はあの時花菜に出会って、Aと出会った
俺に命を戻してくれたのはAなんだ
だから、Aだけは、何があっても守る
そう決めたんだがな(笑)
これで本当に終わりだ
ここまで読んでくれたこと、礼を言うぞ
終わり
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夷空斗(プロフ) - 蒼い薔薇さん» コメントありがとうございます！なんとか完結させることが出来ました！この話を読んでいただきありがとうございます！！ (2018年9月29日 19時) (
レス) id: 607aafe4eb (このIDを非表示/違反報告)
蒼い薔薇(プロフ) - 完結おめでとうございます！最後の展開には、ウルっと涙腺が緩んでしまいました！この小説を読んで鶴丸がもっっと好きになってしまいました。本当に最高の作品でした。 (2018年9月29日 0時) (レス) id: ac233dda56 (このIDを非表示/違反報告)
紗衣(プロフ) - 私もいつもコメントを返していただけて嬉しいです！コメントを通して作品の励みにしていただけて、お話できて良かったです！次作を書かれるのならばすごく楽しみです！こちらこそこの作品に出会わせていただいてありがとうございます！ (2018年9月17日 22時) (レス) id: 7d9698e044 (このIDを非表示/違反報告)
夷空斗(プロフ) - 紗衣さん» 紗衣さん、いつもコメントありがとうございます！本当に励まされました！素晴らしい作品と言っていただき、本当に嬉しいです！！最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます！ (2018年9月17日 22時) (レス) id: 607aafe4eb (このIDを非表示/違反報告)
紗衣(プロフ) - 毎日この話を読むためにこのサイトを開いて更新を楽しみにしていました。完結したのだと知って涙が止まりません…本当に素晴らしい作品でした…。夢主ちゃんと鶴丸が向こうの世界で幸せになってくれればと思います。完結おめでとうございます！この作品が大好きです！！ (2018年9月17日 21時) (レス) id: 7d9698e044 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夷空斗 | 作成日時：2018年9月2日 0時
