☆転機 ページ22
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鳥さんと関係が変わったのは2012年
鳥さんが座長のアニメにレギュラー出演した時ことだった｡
私は何故か知らないけど現場に行く度に共演者と飲みに行っていた｡
多分､収録が遅くて､そのあと仕事が絶対に入らなかったことと､私が大体その次の日が休みだったっていうこともあるだろうけど...
毎回のように参加してた私､そして鳥さんもほぼ毎回参加していた｡
現場に同年代がいなかったこともあるだろうけど､ずっと鳥さんと話をしていた｡
鳥さんは私の話を真摯に聞いてくれて､的確なアドバイスまでくれた｡
その当時のわたしにとってアドバイスをくれるのがどれだけ心の支えだったか...
話を聞いてくれるだけで嬉しかった｡
だから､飲みに行く度に話を聞いてもらっていた｡
その日も鳥さんと一緒に飲みに行く予定をたてていた｡
すると､私より歳が少し下の女の子に呼び出された｡
その子のことをあまり知らなかった私はその呼び出しに応じた｡
その呼び出された内容が衝撃的だった｡
その子は私に
「コネ作りですか？媚び売って気に入られようとでも？」と言った｡
「いや､私はそんなつもりはなくて...」
女「鳥海さん､そんなによく思ってないと思いますよ？」
「っ...」
その言葉に刺された｡
そんなはずは無い｡無いと信じたいけど...
でもそう思われていたら申し訳ない...
そんな思いが混在していた｡
実はその子､ハッキリ物事を言うタイプで､噂で流れてきて嫌な思いをしたことは､女子に対してなら先輩関係なくズバズバ言っていたらしい...
噂もでっちあげてたとかなかったとか...
男性にはいい顔していたらしいけど...
私以外にも沢山の子が傷ついていたらしい｡
でもその当時､その話を知らなかった私は真に受けてしまっていた｡
もう誘うのはやめよう...
そう思っていた時だった｡
鳥海「根拠の無い発言をあてにしない方がいいよ？」
「鳥さんっ...」
女「鳥海さん...」
鳥海「どこから聞いたの？その噂」
女「それは...その...」
鳥海「きつい言い方かもしれないけど､
そういうやり方で人を傷つけるのやめた方がいいよ？」
女「っ...ごめんなさい...」
その子はそのまま去っていった｡
「あのっ...鳥さんありがとうございますっ...」
鳥海「いやっ...大切にしてる後輩を傷つけられるのが嫌だっただけだから...
お前も大丈夫か？？」
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作者名：Ra. | 作成日時：2019年10月11日 12時
