6mm.

☆.しま もとひろ。 ページ24

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私の旦那様は自慢の旦那。

かっこよくて
優しくて
後輩さんたちから慕われていて
東北を愛してる


これ以上のヒトってこの世にいるの、ってくらい素敵な人。正直ね、私にはもったない。






「あ、Aさん！お久しぶりです！」

「たけろうくん、元気してた？」

「はい、もうバリバリっす」






私を見つけて駆け寄ってきてくれたたけろうくんは、基宏さんの後輩で時々お家にも遊びに来てくれる。






「嶋さんならもうすぐ来ると思いますよ」

「ありがとう」

「そう言えばAさん前に甘いもの好きだって言ってたじゃないっすか」

「うん、大好きだよ」

「この前駅の近くでめっちゃうまいシュークリーム発見したんすよ！どうっすか？」

「うわぁ、美味しそう！食べたい！」






今度行きましょうよ！とノリノリなたけろうくんに
連れてって！とノリノリな私。

……背後の視線に気づいた時にはもう遅かった。







「どこに行くって？」

「あ、基宏さん」

「げっ、嶋さん…(激おこじゃん)」

「げっ！って何かな〜岡島くん？」

「…何でもないっす！俺何もしてません！」







慌てふためくたけろう君は、お店嶋さんに伝えておきます、と言うと風のようなスピードで消えていった。なんだったの。






「AもAだよ」

「ん？何が？」

「……ハァ」

「基宏さん？」

「Aはおれの奥さんだけど、女だし、男はみんな下心でいっぱいなんだから気をつけて」







なるほど。

私の自慢の旦那さんはどうやら私とたけろうくんが楽しそうだったのがお気に召さなかったみたい。

紳士なふりしてやきもち焼いてたのね、







「大丈夫、心配ないって」

「あるよ」

「結婚する前もした後も、私には基宏さんだけ」






ね？

あ、珍しく基宏さんの顔が赤い。
今日は私の勝ちね、ヤッター。







「ほんとに振り回されっぱなし」






そうボヤいた基宏さんはどこか楽しそうだった。






〔 ジェントルマン、愛をどうぞ 〕





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