夏宮という女 ページ2
夏宮Aは日本人とイタリア人のハーフだ。
両親が日本をこよなく愛していたがために、日本生まれ日本育ち。
母は彼女が生まれて2歳ごろに病死。
マフィアであるイタリア人の父がボンゴレ9代目との交友が厚かったため、また、同勢力であるキャバッローネに女児が生まれなかったために次期ボンゴレ後継者との縁談を組まれた。
本人はマフィアを継ぐつもりはあまりなかったが、大学を卒業したあとは婚約者との結婚生活を夢見てイタリアで生活をしている。
婚約者であるXANXUSと夏宮Aはそれはもう仲良しで、まだ籍は入れていないが毎日おしどり夫婦のような暮らしをしていて…
XAN「1人でなに妄想並べ立ててやがる」
XANXUSの部屋の前で1人ナレーションをしていた私は、開けられたドアにハッとして顔を上げた。
いつもの隊服を着たXANXUSが、私を鬱陶しそうな目で見下ろしている。
それに私は、なんとも怯まないような笑顔を返した。
主「貴方と結婚したいって決意を固めてたのよ」
XAN「…メシだ」
主「ああ、もうそんな時間？
私も一緒に朝ごはん食べていいかしら」
XAN「好きにしろ」
歩き始めた彼の後を慌ててついていく。
長い脚の広い歩幅で歩く彼に追いつくのは大変だ。
主(…また無視された)
はぐらかされたのではない。
完全な無視なんだ。
XANXUSは私と結婚の話をしたがらない。
なぜならXANXUSは、10年前に
私との婚約の破棄を申し出たからだ。
『俺はボンゴレ10代目の筆頭候補から外された。テメェとくっつくメリットがねえ。
互いにな』
私はそれでも破棄は嫌だと駄々をこねた。
彼がゆりかごを起こした時、声をかけられなかったことが苦しくてそれでも8年待った。
彼がリング争奪戦に負けたことを知った時、ボンゴレの血族でなくとも彼に好きだと伝えた。
それでもXANXUSは一方的に婚約を破棄できた気でいる。
9代目はこの件については『2人で相談しなさい』とだけ告げ、婚約状態は曖昧なまま。
だから私は今日も彼に「結婚しよう」と、婚約を続行しようと告げるのだ。
だって私は、本当にXANXUSのことが好きだから。
と言っても…XANXUSはこの10年間それに応えてくれることはなく、最近はこうしてその話題について無視されてしまうことの方が多いのだけれど。
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ラスク - 面白いですね！やっぱりらっくさんの作品大好きです！更新楽しみ♪ (2019年2月17日 13時) (
レス) id: e26ee02319 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - はやさん» 明けましておめでとうございます！七日までなるべく連続更新していきますので、どうぞお楽しみに。 (2019年1月2日 19時) (レス) id: d35425f297 (このIDを非表示/違反報告)
はや(プロフ) - 楽しみにしてます (2018年12月28日 2時) (レス) id: 2b1ff889bd (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - ゆっくりノワールクローンNo.1さん» お久しぶりです！お名前変えられたんですね。こちらなかなか更新ができず申し訳ありません…できれば残りの夏休み中は更新続けていきたいと思います！ (2018年8月12日 17時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっくりノワールクローンNo.1(プロフ) - 一気更新嬉しいです…寝ずに待っていた甲斐があった…。 (2018年8月12日 5時) (レス) id: a2e5a81f28 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2018年6月30日 16時
