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ページ46

黄side





康二が目を覚ました。

それから、少しずつ意識がはっきりしてきて、反応してくれるようになって。

話すこと、体を少し起こすことができるようになった。



康二の容態が落ち着き、回復に向かうだけとなったタイミングで、今までのことは、スタッフのせいだったという事実をふっかたちに話してもらった。





橙「……よかった、俺やなかった……」





康二は、心底ホッとしたような表情を見せた。

なんでも、無意識のうちに自分がやったのではないかとまで考えてしまったらしい。

本当に、こいつは……





「康二………ごめん。」


橙「え?」


「疑って……康二を信じなくて、ごめん。」


青「俺も……ごめん。何もわかってないのに、
  責め立てて。」


緑「康二、本当にごめんっ。俺、目も逸らして
  傷つけた……」


黒「俺も、ごめん。酷いこと、たくさん……」





仲間を犯罪者扱いした、最低な自分。

謝ることしか、できないけど。

許してもらえるまで、なんだってするから。





橙「………うん………ええよ、大丈夫。」


「……え、」





あんなに傷つけたのに、そんな簡単に、許して、くれるのか?





桃「康二、もっと怒っていいんだよ!悲しかった
  って、辛かったって。」


橙「……ん……でも、俺やないって、わかってくれ
  たんやろ?それで……十分。俺も……ちゃんと
  否定しなかったから…悪かったし。」





ああそうだ……こいつは、こういうやつだった。

自分の否ばかりを考えて、周りには、とことん優しい。


許された嬉しさか、こいつの性格をわかってなかった自分の馬鹿さに気づいたからか、

涙が……次々と溢れてきて。





「……っ………ごめ、ん……っ…」


橙「わっ、照にぃ泣かんでっ?大丈夫やで?
  どしよ……俺まだ、ぎゅってできへんよ……」


緑「こうじっ……ごめっ……ごめんっ……」


青「……っ………わるかった……ほんと、に……」


黒「……ごめん、なさいっ……」


橙「ぇえっ!?皆なんで泣くんっ?泣かんで
  よぉ…。」


紫「ふはっ。ま、泣かせてやれよ。そのうち
  落ち着くからさ……………良かったな。」





ふっかにそう言われて、本当に許された気がして。




カッとなって周りが見えなくなる自分。
そのせいで傷ついたやつがいる。

でも絶対に、もうそんなこと、しない。
大切な仲間をちゃんと、信じるから。



康二、ごめんな。そして……ありがとう。




fin

大好きだから mmkj……※→←*



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作者名:ちゃい | 作成日時:2019年11月14日 6時

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