【呪術廻戦】弟に猿と罵られました

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美々子「・・・」

菜々子「・・・」



『呪霊が確認されたのはこの廃村のようですね』




三級術師の美々子と菜々子そして一級呪術師のAはある廃村に任務に来ていた



このタイミングでこの三人を任務に行かせたのは明らかに"親切な人達"の介入があったのだろう




美々子と菜々子は二級となると単独任務をふられ二人で任務に行けなくなるので昇進してないだけで実力はある


そして一級のAもまだ高専にはいったばかりの暫定的な等級であって特級相当の術式を持っている



この三人でいく任務なんて本来ないはずだ





美々子「あ、あの……」



『はい』



美々子「え、えっと、その」


『どうされました？』



何かいいたげな美々子の様子にAはゆっくり言葉を待つ



Aは美々子菜々子に特別冷たくすることも特別優しくすることもしなかった


他の人と何ら変わらない態度



"何も気にしてないように"思える態度



菜々子「美々子私から言うから」




おどおどする美々子の前に菜々子が立ちAをじっと見つめる









菜々子「夏油様と仲直りしてください！！」









『・・・え？』






必死な様子の双子にAは心底驚いたように目を見開いた




双子と任務と聞かされた時直ぐに上層部が衝突を狙っていることは察した。

だから双子に夏油様に近づかないでだとか罵倒されることを覚悟していたAは和解を求められ驚いたのだ




美々子「げ、夏油さま・・夏油先生とても沈んでて」



前に呼び方を注意されたことを思い出しなおしながらも懸命に話す姿は本当に夏油傑のことを心配してるのだろう




菜々子「二人の間に何があったかは知らないけど、でも夏油先生は私達にとって恩人でだから、」




双子の言葉にああ、そうかと納得するA



私は夏油傑と双子の関係を



双子は夏油傑と私の関係を



何も知らないし知ろうともしなかった



まだ幼い双子相手に捨てた家族の話なんて酷だろう



そう言う所はちゃんとしてるなと内心で笑う



彼はこの任務のことを知っているのだろうか



この日に任務がある意味を知っているのだろうか



そもそも今日が何の日か知っているのだろうか









今日は






両親の命日だ

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