愛されない努力3

恋バナ2（ユウ） ページ8

『か、監督生？』



私に頬を撫でられながら上目遣いで首を傾げるお姉様


うん。そーいうのがちょろいんだよ



お姉様はどうやら仲良くなった人との距離感がバグるタイプらしい



てか散々いじめられた相手の部屋にのこのこついてくる危機感の薄さは心配になる



いや、もうあんなことしないよ？だってお姉様の素晴らしさは理解したから、本気で反省してるしチャント制裁だって受ける覚悟はあるのにこの人はいいよって許すんだからまったく




ユウ「お姉様結構敏感ですね。ここなぞられるのもだめです？」



『んっ、ちょ、ちょっとくすぐったいかも？』



へにゃりと笑うお姉様の顔は少し赤い



ユウ「・・・そーいうのなんですけどね」


『？』


お姉様は分かってないのか首を傾げてる



ユウ「こことか、こーいうのとかも弱いですか？」



『ひゃっ！！んっ、……そこ………へんなこえ、んっ……でちゃう……』



ごくり、生唾を飲み込む音がやけに大きく聞こえた



レオナ先輩これを我慢したのかある意味すごいな



お姉様の様子からさっするに初心なのは確定だろう。



こんなに無防備でよく手を出されなかったな



お姉様の目に涙が溜まって泣き出しそうになったので手を止めてやめる。推しが泣くとかありえないからうん



『あ、……えっと、特訓付き合ってくれてありがとね？』



・・・・特訓というか私がお姉様が敏感に悶える姿見たかっただけなんだけど、この人ほだたされすぎじゃない？



ユウ「いいえ！全然！」



まあ、そんな本心絶対言わないけど



『耐性ちょっとはついたかな…今度は耐えられるといいけど』



"今度"がある予定なのか、耐性つける前に触られない努力をした方がいいと思うけど


お姉様モテるからほんとに気をつけて下さいよというとキョトンとした顔をされる



『モテはしないよ？』


ユウ「どの口が言ってるんですか。あのリーチ兄弟おとしておいて」



『？、あの双子は別に私の事好きじゃないよ？』



ん？



ユウ「またまた、ケイト先輩にも惚れられてるって相当ですよ？」


『ああ、ケイトくんは私も最初は思ったけど。ただ素直になれる相手が欲しかっただけみたい』



うん、その素直になれる相手が普通は好きな相手なんだけど。わかってないなこの人



お姉様と誰が付き合うとかはどうでもいいけど、これは前途多難だなあの人たち

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