【呪術廻戦】地味子だと油断していました

価値の在り方 ページ8

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冥「珍しいな。お前から同期の話なんてはじめて聞いたぞ」




『地味子じゃないってバレたんで』



冥「別に隠してはいないだろう？」


『ま、そうですけど』




冥さんは私が尊敬する呪術師だ


冥さんの価値観は金になるかならないか



どこまでもシンプルなそれが私は好きだ



探り合いや策略なんてない素直なそれが心地いい




冥「階級をあげる気はないのか？」



『ないですね。私にはメリットがない』



冥「金が貰える」


『今で十分。それより任務が増えたり爺共の相手をする方がだるい』




冥さんはそんなことないぞと笑う



まあ、冥さんの性格なら金を積んでくれる爺の相手は良いのか




私に崇高な思いや誰かを助けたいなんて意思はない



ただ、＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿





＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿




九十九「どんな男がタイプかな？」



『・・水〇豊』


冥さんと別れて高専に戻り自販機の前出缶コーヒーを買ったら特級呪術師に絡まれた




九十九「いい趣味だね」


『相棒の杉〇右京さんが好きでね』



今日はやたら美人に会うな。まあ、冥さんは取引だったけど




九十九「少し話をしようか」



『・・・原因療法ですか』


九十九「お、話が早いね！」



『そういうのは夏油とかと話した方が』



九十九「この前話したよ。好みのタイプを聞くのを忘れたけどね！」



『・・・』



なるほど。あいつが思いつめていた理由が何となくわかった




『私も高専の対処療法より原因療法の方がいい。』



九十九「お、分かってくれるか？」




『だけど、どちらがいいかと聞かれたらの話。それ以上追求もしないしどうでもいい』



呪霊を祓いきればいいのか


呪霊を根本から断ち切ればいいのか



どちらにしても途方もない話だ



そんなことに私は時間をさきたくない



『毎日息が吸えればいい、毎日ご飯が食べればいい、たば・・・多少の娯楽があればい、それでいい。』




九十九「なるほど。その考えは彼女の死が原因かな？」



『どうだろうな』



九十九「田中Aいや………天内A」



『旧姓だ』




私はコーヒー片手にその場を後にし覗き魔にコーヒーを投げ渡す



『覗いてんな』


夏油「・・・水〇豊がタイプなのかい」


『聞きたいのそれかよ』

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