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｢A！一緒に帰りましょ！｣
今日の部活が始まる前に彼女にはあらかじめ、部活が終わった後は一緒に帰ることを約束していたのだ。
別に自分の身は自分で守れる…と言っていた彼女に俺の力に叶わなかったじゃないか、と説得させれば、彼女は渋々と言った様子で納得してくれたのでよしとする。
部活終わりのAはジャージ姿で、いつもの制服姿と違っていてそれがまた様になっている。
俺は別に軽音部と言うだけなので他の服に着替える必要もないので制服のままであることに変わりないが。
｢はぁ…宜しく頼むよ、成瀬くん｣
｢もちろんよ！アタシに任せてちょうだい！｣
勿論、彼女の身を守るためにとも思っていたけれど、こうして一緒に帰れることが嬉しいことは事実である。
男ならば誰だって好きな女子と一緒に帰りたいと思うものだろう。
彼女が学校を出て道を歩くので、俺は車道の方へと回って隣に並ぶ。
本当ならば彼女の手を握って、微笑む彼女を見て居たいけれど今はそうじゃない。
Aは俺の彼女じゃないし、今の彼女には俺のことなんて眼中にもないのだ。
こんなに近い距離に居るのに、学校の誰よりも彼女と近い距離に居て今一番彼女のことを知っているのは俺なのに、この近いようで遠い距離がもどかしくて堪らない。
彼女の頬に手を伸ばして、その薄い唇を奪ってやりたい。
｢成瀬くん、コンビニ、寄って行ってもいいか？｣
｢あ、あぁ。いいけど、どうしたの？｣
｢少し支払いの方をしておかないといけなくてな。悪いけど…成瀬くんは外で待っていてくれるか？｣
｢そんなことならいいわ。待ってるからね！｣
そうしてコンビニの前で立ち止まった彼女の背中を見る。
俺は黙って駐車場の脇に立ってスマホを眺めるが、先程は考え事をし過ぎて彼女に不審がられていないだろうかと不安で仕方が無かった。
にしても、支払いだなんて何の支払いだろうか。
彼女のことを見る限りネットで何かを買うなんてこともしないだろうに何故支払いをするのだろうか。
一人暮らしをしていると言う話も聞いたことがないし、そもそも彼女の家の事情を何も知らないし、あんなに彼女のファンは居ると言うのにその辺の話が上がったことがない。
｢いやっ、離せ！ねぇ、離せって！！！離して！！！｣
すると、突如として聞こえた悲鳴にも近しい高い声が聞こえた。
その声を聞き違える筈がなかった。
大事な、大好きなAの声だ。
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鎖座波(プロフ) - 星月_hosituki_さん» コメントありがとうございます（；；）更新頑張りますね、、！ありがとうございます！ (2020年6月28日 17時) (
レス) id: 9beb0497a0 (このIDを非表示/違反報告)
星月_hosituki_ - 尊いわ…なるせちゃんかっこかわいすぎるっ！しかも気になるところで終わってる！？っあぁ！！続き気になる！待ってます！！ (2020年6月8日 19時) (レス) id: d71fa0da5d (このIDを非表示/違反報告)
トーストぱん(プロフ) - 尊すぎて瀕死になりましたごちそうさまです…1ページ1ページに尊み爆弾あって尊すぎて叫びまくりましたありがとうございます好きです付き合ってください (2020年5月19日 2時) (レス) id: 2929f04cfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鎖座波
| 作者ホームページ：桃色オネエラッパー×クーデレ生徒会長
作成日時：2020年5月16日 3時
