【ナンバカ】短編恋愛集03 (ページ40)

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囚人達の逆襲02　-5舎編- ページ40

A｢私には言えない？｣

悲しいな
それなりに信頼関係築いていたつもりだったんだけど

リャン｢ごめんなさい…。
　でも何故かそうしないといけない気がして…。｣

ウパ｢僕もです。
　こんな事してはいけないのはわかってるんですけど…。｣

らしくない煮え切らない答え

チィー｢まあいいじゃん。
　 Aちゃんは囚人だからいい子にするんだよ。｣

71番が私に手錠をかけた

リャン｢貴様Aさんになんて事を！｣

チィー｢主任さんや猪里さんにはノリノリでしてたじゃん！｣

あの2人も捕まってるんだ

ウパ｢あの人達とAさんを一緒にしないで下さい！｣

チィー｢わからないかなぁ。｣

71番が真面目な声で呟いた

チィー｢手錠かけられてるAちゃん
　めっちゃ興奮しない…？｣

何を言っているんだこいつ
2番と目が合うと顔を赤くしてそっぽ向かれた
ニヤニヤと笑いながら71番は2番の肩に手を置いた

ウパ｢何を言っているんですか？
　可哀想ではありませんか！｣

チィー｢ウパはまだまだ子供だね。
　なあリャン。｣

ウパ｢子供扱いしないで下さい！｣

いつもと変わらない8房

A｢この服…。｣

自分の服がチャイナ服に変わっていることに気がついた
一度着てみたかったんだよね
可愛い

リャン｢このクズがぁ！｣

チィー｢いったぁ！｣

急に2番が怒り出して71番を殴り始めた
58番も71番のお腹にテンポよく拳を叩き込む

チィー｢いくら囚人と言えどAさんは女だぞ！｣

まあ本当は囚人ではないのですが

ウパ｢本当に最低ですね！恥を知りなさい！｣

チィー｢でも可愛いでしょ！？｣

71番の声に2人の暴行は止まった
私を見たあと顔を赤くして目を伏せた
これは喜んでいい反応だよね…

チィー｢その服も可愛いけど下着姿も可愛かったよね！
　意外とグラマラスで！｣

きゃー！

再び暴言を吐きながら71番に殴る蹴るの暴行を加える2人を応援する私でした

A｢主任はどこにいるの？｣

ウパ｢あなた以外の看守は皆地下牢に入ってもらいました。｣

みんな大丈夫かな
一人ぼっちで心細い

ウパ｢会いに…行きますか…？｣

私の気持ちを察したらしい

A｢いいの？｣

ポケットから鍵を取り出すと私の手錠を外してくれた

チィー｢ウパ！何勝手なことを！｣

ウパ｢勝手なことしてるのはあなたでしょう！
　行きましょうAさん。｣

58番に腕を引っ張られ私は8房を出た