7、歓迎会 ページ9
現代で言う夕暮れ時…。
薬研が僕を迎えに来て、一緒に大広間?へ向かった。
薬「なぁ、夜深。前はどんなところにいたんだ?」
薬研が唐突に聞いてきた。
僕は言いたくなかった。
だから黙っていた。
薬研は「無理するなよ、ここはいい奴ばかりだ。」
と言ってくれた。
会話無くそのまま進んでいくと薬研はある戸の前で止まった。
薬「ここが大広間だ。さっきまで出陣やら、遠征やらで会えてない刀もいるだろうから、もう一度挨拶してくれるか?」
大広間と戸を開ける前に薬研が言ってくれた。
僕はそれにわかった。と頷いて戸を開けた。
和室の広い部屋に沢山の人達。
小さい子から大きい人まで。
「僕は夜深桜。粟田口の長男で、太刀です。一期も僕の弟です。僕はいない方が良い刀、気に入らない方はどうぞ刀解して下さい。」
先程と似ているようで少し違う挨拶。
空気がまた冷えたのを感じた。
また、僕はやらかしてしまった。
ここの人たちも僕のことを苦しめるのか?
殴って、蹴って、閉じ込めて、捨てられる?
僕は咄嗟に謝って頭を下げた。
「はっはっはっ。夜深桜とやらは面白いのぉ。」
「彼に和睦への道を」
「刀解なんてするわけないよねぇ、兄貴!」
頭を下げると聞こえてくる声。
暖かい空気が流れてきて、空気が緩んだ。
「ほらな?」
不意に隣から聞こえてきた。
薬研の方に向くとニカッっと笑っていた。
主が前から歩いてきた。
主「ようこそ、俺たちの本丸へ。お前を歓迎するよ、夜深桜。」
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作者名:自傷審神者 | 作成日時:2018年9月9日 21時