小夜を殺したのは僕だ。 (ページ19)

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15、しゅつじんページ19

次の日のこと。
僕は朝から主に呼ばれて、審神者部屋に行っていた。

主「夜深桜、お前も出陣してみないか？」

正直僕はしゅつじんというものがなんなのかよく分かっていなかった。

「しゅつじんって何をすればいいんですか？」

そう聞くと、主は少し驚いた表情をした。

主「出陣は時間遡行軍という歴史を変えようとするものを倒し、歴史を守る。と言うのが出陣の意味だな。刀剣達は歴史を守るために生まれたんだ。」

歴史を守る、か。

僕は昔のことは少し覚えているけど、そのあとの記憶を思い出そうとすると頭が痛くなってくる。
まるで、誰かがその部分の記憶だけ盗んでしまって、遠くに飛ばされたみたいな感じだ。

やってみるか？と主に聞かれた僕ははい！と答えた。

僕達は刀だから、守るために生まれたから、

今やることは、歴史を守ること。

主「夜深桜、お前が隊長だ。朝餉でメンバーを発表するからな。」

僕はありがとうございます。と頭を下げ、審神者部屋を出た。

鶴「わっっっ！｣

ﾋﾞｸｯ「ﾂｯｯ!!!!!!」

出た瞬間に陰に隠れていた鶴丸国永様が出てきて僕は声にならない声を上げてしまいました。

鶴「驚いたか！？驚いたな！良い驚いだったぜ！」

……………… 。

ﾎﾟﾛﾎﾟﾛﾎﾟﾛﾎﾟﾛ。。。

驚きすぎて涙が出てしまいました。

すると鶴丸国永様はすぐに謝ってきました。

でも、それよりも早く一期と薬研がやって来ました。一期も太刀なのに薬研と同じぐらいのスピードで走ってきました。

一「夜深兄様！どうされましたか！？」

薬「夜深兄！何があった！？」

2人はそう言うと鶴丸国永様の方を向きました。

「あの、鶴丸国永様に驚かされただけで……」

僕はそう言うけど弟達には聞こえていなかったようで、

一「鶴丸殿？お覚悟ですな？」

薬「鶴丸の旦那でも、夜深兄を泣かすことは許し難いな。」

鶴「お、おいおい。俺は驚かしただけで！」

弟達は聞く耳を持たずジリジリと鶴丸国永様に迫っていく。

一期がお覚悟ぉぉぉｯｯ!!!と叫ぶと主が部屋から出てきて、

うるさいわっ！部屋の前でｯ!

と言われました。

あぁ、そう言えば主の部屋の前だったな。
僕は今が最高に楽しいということがわかりました！

私「自分の過去の過ちも思い出すことが出来ないんだね……」

僕はどこからが小さな声が聞こえた気がした。