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冥府の悪霊達 6 ページ6

ギリシャ風の神殿の中にある、大きなその魔法陣は紫色に光っていて、ツタ模様と見たことのない文字が刻まれていた。

金蘭「俺らが乗ってきた車はどうなるんですか?」

オットー「別の方法で、元の世界に返す。安心しろ。さぁ、早く入るがいい」

急かすように言ってくる彼に、5人は足を踏み入れようとした。

金蘭「あ、待った待った!」

イスカーチ「待って!」

2人は思い出したように言った。

金蘭「俺の弟は、いるんですか?ちっちぇ頃に死んだ、弟が...」

イスカーチ「私の子供は...あの人は⁉」

オットーはそっと呪文を唱えると、指を2人にかざした。

オットー「お前達の記憶を読み取った。お前の弟は、10に満たぬうちに死んでいる。そして、お前の我が子と愛し人もいたな。......その魂達は冥府に降り、私は下した。新たな命に転生するまで、安息の地に住むようにと」

それを聴いた金蘭とイスカーチは、ホッとした顔を浮かべた。

金蘭「良かった...。俺、ずっと気がかりで仕方なくて...。弟が元気なら、何の問題もねぇや。
ありがとうございます」

イスカーチ「それを聴いたなら、私は嬉しいわ。ごめんなさいね」

オットー「それでは...入れ」

1人、1人と踏み出すと、魔法陣の端から淡いベールが生まれた。陣に入った5人を守るように。

オットー「外部から来る悪霊を防ぐものだ。私はこれから準備を始める為少し空くが、くれぐれも出ようなどと思うな。魔法陣から出れば、いつ何時悪霊に襲われるか、分からないからだ」

冥府の裁判官はそう言うと、向こうへと歩いて消えた。

茶智子「良かった...これで帰れるなら、一安心だよ。そうだよね、シュネル。......シュネル?」

シュネルとパーシアスは俯いていた。何かを考えているようだ。

金蘭「どうした?家に鍵かけるの忘れたのか?
それとも忘れたのは、スマホの解除パスワードか?」

シュネル「......会えるって事?」

茶智子「え...?」

パーシアス「それ、俺も思ったわ。......お袋が、いるかもしれねぇ」

シュネル「殺された私の両親も...」

2人も、家族を亡くした共通点を持っていた。シュネルは両親を。パーシアスは母を。
でも、2人の親は。

金蘭「お前ら...」

シュネル「分かっている。でも...」

その時、パーシアスは魔法陣から出てしまった。

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ルツ・ヒューイット(プロフ) - 新藤息吹さん» ありがとうございます!アンテをもしやるとしたら、ずっと平和ルートばっかすると思います(笑)フラウィー戦もヒーローアンダイン戦もやりたい気持ちはありますが、やりたくないです(笑) (2018年11月17日 21時) (レス) id: 62681feacb (このIDを非表示/違反報告)
新藤息吹(プロフ) - 面白かったです!見事にUndertaleにハマりましたね… (2018年11月17日 20時) (レス) id: 4a72550ddd (このIDを非表示/違反報告)
ルツ・ヒューイット(プロフ) - すぐ終わるかもしれない話です(笑)一応、ホラーチックな(?)ストーリーになります。 (2018年11月14日 22時) (レス) id: 62681feacb (このIDを非表示/違反報告)
新藤息吹(プロフ) - 面白かったです!体を温めてゆっくり休んでくださいね! (2018年10月26日 18時) (レス) id: 4a72550ddd (このIDを非表示/違反報告)
ルツ・ヒューイット(プロフ) - 訳ありまして、私ルツは...『ルツ・ヒューイット』というペンネームに変えます。呼び方はこれまで通り『ルツ』で大丈夫です! (2018年10月13日 18時) (レス) id: 62681feacb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ルツ・ヒューイット | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2018年9月5日 21時

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