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大好きなあなた 3 ページ39

学校側は2人の境遇を受け入れて、それぞれに合った制服を用意してくれた。ウズメは男子用。スエンディは女子用に。けれど、2人はこの事をクラスに打ち明けなかった。バレるのが怖かったのが理由だった。時間が経ったら、皆に打ち明けるつもりだった。
しかし、ある日突然いじめが始まった。隠し続けてきたのに。久々の苦しすぎる痛みを。

「キモいんだよ!来んな‼」

「男のくせに、女みてぇな言葉言いやがって!」

「病原菌移されたらどうするの!」

「私達をだましてたなんて、最低‼」

水をかけられ、ゴミをぶちまけられ、机が悲惨な事になったり、何かで叩かれた。教師達は必死に庇ってくれたが、それでも止まなかった。

スエンディ「酷いわ...お願い、止めて...」

「キモいんだよ、男なのに!」

ウズメ「おい、止めろよ!いじめるなんて、こっちが最低じゃないか!」

「うるさい!裏切ったくせに!」

友達になったはずの友達は、手のひら返していじめてくる。これが現実の友情だ。浅はかな絆だ。それを改めて認識した。すぐだろうと遅かろうと真実を打ち明けても、結果は同じだったかもしれない。


スエンディ「私がいじめられていた時、貴女はいつも庇ってくれた...。物怖じしないで、助けに来てくれた。本当は、貴女も辛いはずなのに...」

ウズメは、スエンディに縋っていた。

ウズメ「...すごく...辛かった...。苦しくて、苦しくて...」

彼女は、将来の伴侶と目を合わせた。

ウズメ「僕は、男でも女でもどっちでもいい。
守りたかっただけなんだ。君が男でも女でも、関係ない。大好きだから...守りたいんだよ...!」

スエンディは、微笑んだ。

スエンディ「男の子は女の子を守るって、いつ、誰が決めたのかしらね...。そんなの、今の私達にはどうでもいいことだわ」

そう言って、少年は少女の顔を、手でゆっくりと上げさせた。

スエンディ「よく、頑張ったわね。...ごめんなさいね...貴女を、守ってあげられなくて」

いつも彼女に守られてばかり。今まで、後ろに隠れて震えていた。いつか、彼女を本気で守りたいと思っているのに、未だに叶えられずにいる。愛する女性を守らなければならない性別なのに。いやそもそも、誰かを守るのに性別は関係ないのだ。
縋りつく彼女の頭を、少年は撫でていた。

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ルツ・ヒューイット(プロフ) - 新藤息吹さん» ありがとうございます!アンテをもしやるとしたら、ずっと平和ルートばっかすると思います(笑)フラウィー戦もヒーローアンダイン戦もやりたい気持ちはありますが、やりたくないです(笑) (2018年11月17日 21時) (レス) id: 62681feacb (このIDを非表示/違反報告)
新藤息吹(プロフ) - 面白かったです!見事にUndertaleにハマりましたね… (2018年11月17日 20時) (レス) id: 4a72550ddd (このIDを非表示/違反報告)
ルツ・ヒューイット(プロフ) - すぐ終わるかもしれない話です(笑)一応、ホラーチックな(?)ストーリーになります。 (2018年11月14日 22時) (レス) id: 62681feacb (このIDを非表示/違反報告)
新藤息吹(プロフ) - 面白かったです!体を温めてゆっくり休んでくださいね! (2018年10月26日 18時) (レス) id: 4a72550ddd (このIDを非表示/違反報告)
ルツ・ヒューイット(プロフ) - 訳ありまして、私ルツは...『ルツ・ヒューイット』というペンネームに変えます。呼び方はこれまで通り『ルツ』で大丈夫です! (2018年10月13日 18時) (レス) id: 62681feacb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ルツ・ヒューイット | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2018年9月5日 21時

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