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冥府の悪霊達 32 ページ32

金蘭「にしても、別人みてぇにさっぱりして...」

シュネル「別にいいでしょ。はぁ、あんな酷い両親をどうして慕ってたんだろ。私を愛してなかったんだって知る、変な夢だったよ」

イスカーチ「はいはい、話はスイーツ手に入れてからね。じゃ、行くわよ」

車は再び、賑やかな夜の道を走った。


「これで全部配り終えたかしら...」

オットーの妻は、やって来た子供達にお菓子を配り終えて、ホッとしていた。インターホンが鳴る。誰なのかと思って扉を開けた。開けた瞬間、彼女は抱きつかれた。

オットー「ただいま〜!ああ、めっちゃ疲れたぜ〜...」

相手は、陽気な夫だった。いつになくヘトヘトだ。

「お疲れ様」

彼女はそっと、夫の手を引いて椅子に座らせた。

「今からお茶を淹れますね」

オットー「それより、どうだった?お菓子」

「ふふ、全部配り終えましたよ。子供達はとても喜んでましたわ」

オットー「俺がいなくてよかったぜ。こんな怖ぇ顔だったら、子供達はビビって受け取れないだろうからな」

茶褐色の三白眼に戻っていた彼は、テーブルに突っ伏して言った。

「もう...なんて面白い方」

彼女は淹れたばかりのお茶と、シナモン入りのチェリーカップケーキを持ってきた。

「あなたの分を残しておきましたわ」

オットー「ありがたい」

オットーはありがたそうに、カップケーキを食べた。明日は普段通りの日常が戻る。
朝から会社に行き、それが終わったら冥府に赴き、また死者達を管理して裁かなければならない。今日と変わらず、明日から忙しくなるのだ。


突然帰ってきたパーシアスに、父親と妹は少し驚いていた。時計を改めて見ると、それほど時間は経っていない。冥府での時間は、こちらとは対して変わらないのだ。

「お兄ちゃん、どうしたの?友達の家に行くって...」

パーシアス「あ〜...なんか、そんな気がしなくなったから帰った。それよりさ...」

2人に、母親が出てきた夢の内容を大雑把に語る。

パーシアス「あんま覚えてねぇけど...親父と妹を、よろしく頼むって言ってた気がすんだよ。今となっちゃ、本当に夢だからあまり覚えてねぇや...」

「なんなのそれ」

パーシアス「理解しろよ」

ハロウィンの、恐ろしくも悲しく、狂気的で優美な悪夢の話は、これで幕を閉じる。


END

冥府の悪霊達 あとがき→←冥府の悪霊達 31



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ルツ・ヒューイット(プロフ) - 新藤息吹さん» ありがとうございます!アンテをもしやるとしたら、ずっと平和ルートばっかすると思います(笑)フラウィー戦もヒーローアンダイン戦もやりたい気持ちはありますが、やりたくないです(笑) (2018年11月17日 21時) (レス) id: 62681feacb (このIDを非表示/違反報告)
新藤息吹(プロフ) - 面白かったです!見事にUndertaleにハマりましたね… (2018年11月17日 20時) (レス) id: 4a72550ddd (このIDを非表示/違反報告)
ルツ・ヒューイット(プロフ) - すぐ終わるかもしれない話です(笑)一応、ホラーチックな(?)ストーリーになります。 (2018年11月14日 22時) (レス) id: 62681feacb (このIDを非表示/違反報告)
新藤息吹(プロフ) - 面白かったです!体を温めてゆっくり休んでくださいね! (2018年10月26日 18時) (レス) id: 4a72550ddd (このIDを非表示/違反報告)
ルツ・ヒューイット(プロフ) - 訳ありまして、私ルツは...『ルツ・ヒューイット』というペンネームに変えます。呼び方はこれまで通り『ルツ』で大丈夫です! (2018年10月13日 18時) (レス) id: 62681feacb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ルツ・ヒューイット | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2018年9月5日 21時

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