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冥府の悪霊達 15 ページ15

シュネルは話し声に耳を傾けた。その声の方へ足を運ぶ。

シュネル「...!お母さん、お父さん‼」

2人が死んだ時の姿を視認すると、急いで走った。長い旅を経て、探し求めていた花を見つけたミツバチのように。2人は戸惑ったが、やがて目の前の女性の正体を知った。

「シュネル...シュネルなの⁉」

「シュネル⁉」

シュネルは2人の前に立つと、大粒の涙を流した。必死に手で拭いながら精一杯の笑みを浮かべる。

シュネル「会いたかった...!ここにいたんだね...お父さん、お母さん‼ずっと、ずっと思っていた‼」

「...こんなに大きくなって...」

父親も母親も、たくましそうな明るい女性に成長した娘に、ほぼ同時にその言葉を発した。

シュネル「あの日から、一人ぼっちになって...親戚の誰も私を引き取ろうとしなくて...。でも、私は中学も高校も卒業したんだ...。今、私は陸上選手で大学3年生!この前の大会で、1位を取ったんだ!」

涙を流し終えると、明るい笑顔を2人に向けた。

シュネル「私を引き取ってくれた人が、色々と面倒を見てくれて。血なんてつながってないけれど、私にとってはもう一人の母さんで、友達でもあるんだよ...!もう一人、家族が増えたんだ!まだ11歳で外国から来てて。泣き虫なところがあるけれど、朗らかで純粋で...まるで妹が出来たみたいだった。彼氏も出来たんだ!お調子者だけど、友達も多くて優しくて...」

彼女はまたしても涙を流し、それでも精いっぱいの笑顔を浮かべた。

シュネル「私はこうして生きている。生きていても、こうしてお母さんとお父さんに会えた!私、やっと...沢山話ができた。それに、ずっと言いたかった...」

息を整えて、シュネルは言った。

シュネル「お父さん、お母さん。生まれ変わったら、2人のところにまた生まれてもいい?今度こそ、幸せな家庭を築いていきたい。辛かったあの日と...あの頃のお父さんとお母さんを、許すから...どんなに辛い目に遭っても、ずっと、愛していた...だから」

言い終わろうとしたその感動的な空気を破るように、ガッと父親に殴られた。霊体とは思えない威力で。生前の頃と変わらない力で。

シュネル「...⁉」

痛みと共に混乱した直後に、母親が馬乗りになり、何のためらいもなく娘の首を絞めた。

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ルツ・ヒューイット(プロフ) - 新藤息吹さん» ありがとうございます!アンテをもしやるとしたら、ずっと平和ルートばっかすると思います(笑)フラウィー戦もヒーローアンダイン戦もやりたい気持ちはありますが、やりたくないです(笑) (2018年11月17日 21時) (レス) id: 62681feacb (このIDを非表示/違反報告)
新藤息吹(プロフ) - 面白かったです!見事にUndertaleにハマりましたね… (2018年11月17日 20時) (レス) id: 4a72550ddd (このIDを非表示/違反報告)
ルツ・ヒューイット(プロフ) - すぐ終わるかもしれない話です(笑)一応、ホラーチックな(?)ストーリーになります。 (2018年11月14日 22時) (レス) id: 62681feacb (このIDを非表示/違反報告)
新藤息吹(プロフ) - 面白かったです!体を温めてゆっくり休んでくださいね! (2018年10月26日 18時) (レス) id: 4a72550ddd (このIDを非表示/違反報告)
ルツ・ヒューイット(プロフ) - 訳ありまして、私ルツは...『ルツ・ヒューイット』というペンネームに変えます。呼び方はこれまで通り『ルツ』で大丈夫です! (2018年10月13日 18時) (レス) id: 62681feacb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ルツ・ヒューイット | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2018年9月5日 21時

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