きっと届かない、この思いは。【天月】

愛する人 ページ20

「翔太くん、Aさん本日は本当におめでとうございます。ご両家ご親族の皆様にも、心からお祝い申し上げます。司会を勤めさせていただく内山昂輝です。」


ウェディングドレスを纏って緊張した式が終わると開宴が始まり内山さんの挨拶がかかる


「新婦のAさんとは8年前にネットのイベントで、Aさんの絵に僕が声をあてるコーナをきっかけに知り合いました。Aさんは＿＿で、彼女ほど周りに気を配れる方はいないと思いました。新郎の翔太くんともネットの企画で知り合いました、＿＿二人で力を合わせて明るく幸せな家庭を築いてください。本日はおめでとうございます」


3.4分のスピーチをしてくれてからこちらに来てくれて、本当に呼んでくれてありがとうと言ってくれた


「こちらこそ本当にありがとうございます」


「またお酒でも飲もう、今度は三人で」


「是非！」


「じゃあ僕は司会に戻るから」


内山さんが司会に戻ると次々に友人代表だったり家族からのスピーチ、歌や絵の披露が始まった


「では、お開きといたしましょう」


「本日は朝から夜遅くまで僕達の式にご参加いただきまして心から感謝しています。これからもAと、共に末永く生きていきたいと思います」


翔太くんが手をこっそり机の下で繫いでくれる


「これからも皆様にご心配や迷惑をかけたりすることも増えていくかと思いますが、よろしくお願いします。本日は誠にお集まりくださりありがとうございました」


頭を下げてそう言い終わると拍手が贈られてきた


「翔太くんこれからよろしくね」


きっと届かない、この思いは。


…きっと、必ず。想い続けたら届く。愛の力

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