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罪 「誓い」 ページ2

少女は僕の存在に気付くと目を見開き、こう言うのです。


「貴方が私に罰を…?貴方が…私を殺してくださるのですか…!?」


彼女の瞳には光等無く、まるで生きながらにして地獄を見る様な目をしているのです。
例えるならばゾンビ…いいえ、死に損ない…。


そう、僕がこの小さな教会に足を踏み入れたのはただ単に鉄のような腐敗臭がしたからです。


引き寄せられるというより、中で何が起こっているのか気になったというものでしょうか。


其処から考えるに彼女は罪悪感によって押し潰された状態であることは予想出来ます。


「えぇ、僕について来てくださるのであれば、貴方の望む通りにしましょう。」


_________さぁ、手をとってください。


僕が彼女に手を差し伸べると、彼女は少し疑う様な目をしながら恐る恐る近付いて来た。


ゆっくりと歩き、その辺に転がっている死体に視線を向けて言います。


「此処にある死体は全員…私を殺してくれると言っておきながら…殺してくれなかった人達…。
いいえ、殺さなかったのではありません。
"殺せなかった"のです…。」


見ればその死体の中には有名な殺し屋や、大方名の知れた方が多かった為、それ程強力な異能を持っている事がわかります。


悲しげにゆっくりと歩み寄って来ると、僕の手をとって言いました。


「もし私が貴方の言う通りについて行けば…貴方は私を殺してくれますか…?」


そう言うと僕の瞳を真っ直ぐに見つめ、まるで神にでも祈る様に…と言うよりは、すがる様にも見えます。


「えぇ、誓いましょう。今貴方のとった手がその印です。」


そう言うと彼女は安心したように眉を潜めると、「有難う御座います…。」と言って外へ出ようとするものですから、僕も彼女の後を追って外へ出ました。


服に染み付いた血を気にすることなく…。

罪 「名前」→←罪 「出会い」



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ぽいふる(プロフ) - 海璃さん» 有り難う御座います!更新が遅れてしまっているので、頑張ります!これからも応援宜しくお願いします! (2018年12月5日 11時) (レス) id: e8bdc43140 (このIDを非表示/違反報告)
海璃(プロフ) - 入りから凄く面白いです!更新楽しみに待ってます(*^^*)頑張って下さい!! (2018年11月29日 12時) (レス) id: 36e39e0c71 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぽいふる | 作成日時:2018年9月15日 19時

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