検索窓
今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:1,740 hit

Call me ページ3

.





「……ねぇ、いいっしょ?」


『……っ、だめだってば……』




吐息が感じられるほどに近い距離

目の前に愛しい人




「……どーしても、ダメ…………?」


『うぅ……っ』




そんな悲しげな顔で見つめられても、ムリなものはムリなんです







「えぇ〜、俺はAって呼んでるじゃん!!和成って呼んでよ」


『……Aちゃん、で良かったのに』




嬉しいんだけどね!!

まぁ、高尾くんとお付き合いできてるだけですごく幸せなので




「俺がそう呼びてぇの。仕方ねーなぁ…………あ、じゃあ呼んでくれるまで……」






油断した、と思ったときには遅くて

いつもの悪戯っ子の笑顔で、私の手を握った






『っ、ふぁ!?』


「手、離してやんない♪」






待てぇい高尾くん!!私まだそういう恋人らしいこととか慣れてないんです!!ねぇ!!確かにあの日の帰り道は繋いでたけど!!流れとかノリとかそういうのあるじゃんんんんん!!





『高尾く、』


「俺高尾くんじゃないよ」





高尾くんでしょ!?そこは違くないでしょ!?

このイケメンめ!!←






『……うぅぅ…………』






にこにこしながら、こっちを見つめる彼

これは絶対引かないやつだ……






『……か、かず…………』


「はいそこまで時間切れー」







すぱこぉん←



と、なんともいい音が響いた

それと共に頭を抑えて目の前の彼は蹲った

後ろから現れたのは







「リア充調子乗ってんじゃねぇぞ今部活中だろーが!!!佐倉は許すがお前は轢く!!」






ハリセン片手にお怒りの、宮地さんでした






「宮地さんハリセンはあかん!超いてぇ!(笑)」


「休憩終わりだ高尾!みっちりしごいてやる」


「嘘だろ死亡フラグじゃん俺」






大坪さんや木村さんも、宮地さんに続いて苦笑いでコートに戻っていく

高尾くんも、タオルを置いて立ち上がった





「じゃ、頑張ってくっか〜……っておわ!?……ど、どしたのA、Tシャツ掴んじゃって……」






驚いた顔の彼が振り向く

誰にも見られていないことを確認し、耳元に寄った





『今日は、2人で帰ろ?…………“和くん”』


「……………………え」


『っ、こっちのが呼びやすいから!!今はこれで許して……ね?』


「………………もーお前さいっこー……」







私たちの夏はまだ終わらない


.

続く お気に入り登録で更新チェックしよう!

最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している



←Afterwards……



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (5 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
15人がお気に入り
設定タグ:黒バス , 高尾和成
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:紫苑 | 作成日時:2016年8月9日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。