許されない愛 part5

145.手紙 ページ25

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箱を開けてみると、中には手紙とお嬢様のロケットペンダントが入っていた。

私は手紙を手に取ると、開いて読み始めた。

『セバスチャンへ

きっと、この手紙を読んでいるってことは…あなたに魂を喰らわれたってことよね。

この手紙に、セバスチャンへの想いを書き綴ろうと思う。

セバスチャンと出会ってから、2年が経ったなんて…正直信じられない。

初めてセバスチャンと出会った時、悪魔なんかと一緒に過ごせるわけがない、悪魔が執事の真似事なんて、できるわけないってずっとセバスチャンのこと馬鹿にしてた。

でも、一緒にいるうちに、セバスチャンに対する私の想いはどんどん変わった。

セバスチャンが私の隣にいることは、契約したから当たり前だと思ってた。

でもね…違うの。

気づいたら私は…セバスチャンがずっと私の隣にいてほしいって、そう私が願うようになっていた。

セバスチャンの笑みを、ずっと見ていたいって。

セバスチャンはいつも私の傍にいて、私を守ってくれて…

いつの間にか、セバスチャンに特別な想いを抱いてた。

これは…許されない愛。悪魔で、執事…悪魔でも、執事でもあなたを愛してはいけないって心に言い聞かせた。

でも、ダメだった。

そんな時、あなたも私のことを愛してるって言ってくれた。

とても嬉しかった…でも、それから辛くなった。

私は、ずっと生きられないってわかっていたから…あなたと一緒にいたいって思うほど辛くなって…

あなたに出会わなければよかったって何度も思った。

でも、そんな考えは間違ってるって思った。

これは…運命なんだって。

セバスチャンと出会えたのは、運命だったって。

私…セバスチャンに出会えてよかったって思ってる。

だって、セバスチャンと一緒にいる時間が私にとってとても幸せなものだったから。

セバスチャン…私がいなくなったとしても、私はあなたの傍から離れない。

セバスチャンが私の魂を食べるってことは…私の魂はセバスチャンの中にいるってことでしょう?

そう考えたら、寂しくないかもしれないって思ったの。

だから…これからずっと、私は寂しくないよ。

セバスチャンの中に私がいるから…

うまく、自分の想いを伝えられなかったかもしれない。

でも、最後にこの想いは伝えたい。

私はあなたのこと愛してる。

誰よりもずっと… 私のこと忘れないで…

A』

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