二 ページ2
今私、人生初めて困った。
仕事辞めたはいいけどこの後どうしようとか
そんなの全然考えてなかった
いつも計画してたのに今回は衝動的に行動してしまった。
『...どうしよう』
なんて言葉今までに発したことがあっただろうか。私はとりあえず新たな職を探すべく吉原の街を徘徊した。
しかしまともなお店があるわけもなく、
溜息をこぼしてはそこに座り込んだ
「嬢ちゃん一人?」
「いいじゃん、俺らと遊ぼ」
『...結構です。女が欲しいならどうぞあちらに』
遊女たちが働くお店を指さして冷静な対応をとるが中々引き下がってはくれなかった
これも初めてのこと、接客でこんな人いなかった
違う、元々そういう目的のお店だったのか
「俺たち金ねーからさ、ほらタダで」
『タダで自分の体は売れません、あちらへ』
「はぁ?話通じねーなこの女!」
男が舌打ちをすると私に拳を振り上げた
反射的に攻撃を防ごうとするがそれもつかの間
私の前に見知らぬ男が立ちはだかった
「おいおい、女に手ェだすのかちがくねーか?」
「あ!?誰だテメェ!今俺はこの女と話してんだ!」
「にしては一方的だな、つかうるせーし」
男の拳を片手で受け止めて空いた片手で耳くそをほじっているあまりにも不潔な男
銀髪で死んだ魚の目をしていて...
そう、まさに鳳仙を倒した男に似ている
「離せ!糞野郎!」
「人に糞野郎なんて言っちゃいけませーん!!」
次の瞬間銀髪の男は殴りかかった男を地面に叩きつけて私の手を引っ張った
「逃げるぞ」
『え?』
状況が理解出来ぬまま
私達は日が沈み始めた吉原の街を出ていった
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作者名:沙也加 x他2人 | 作成日時:2018年9月30日 13時