60話 ページ10
美しい夜景が広がる舞鶴港にイージス艦『ほたか』が入港すると、岸壁には赤色灯を明滅させたたくさんのパトカーや救急車が停まっていた。
揚錨機が碇を降ろしていき、乗客たちがぞろぞろと甲板に出て来る。
コナンと愛梨は勇気を連れて柵の前に行くと、岸壁を警官に先導されて走ってくる勇気の父親を指さした。
「勇気!」
甲板に立っていた勇気を見つけた父親が大きく手を振る。
勇気「お父さん……!」
勇気は甲板を駆け出してタラップを降り、出迎えた父親に泣きながら抱き付いた。
隊員たちは笑顔で見守り、甲板から勇気を見ていたコナンと愛梨は、勇気と目が合うとニカッと笑って敬礼をした。
勇気も父親の腕の中でキリッとした表情を見せると、二人に敬礼した。
「おい、誰か落ちたぞ!」
「急げッ!」
隊員たちが浮き輪を持って駆けていくのを、コナンと愛梨はあきれ顔で見送った。
(あ〜あ、何やってんだか……)
平次『おい、聞いとんのか、A』
持っていた携帯電話から平次の声が聞こえてきた愛梨は「あ、ごめん」と苦笑いした。
愛梨「こっちは何とか解決できたよ。後処理の方がいろいろ大変だろうけどね……」
愛梨はそう言いながら連行される�召篩凖弔鮓�た。
そして父親に手を引かれて歩いていく勇気の姿を見てコナンと顔を見合わせ微笑む。
コナン「ケガの方は大丈夫か？」
平次『あーなんてことない。かすっただけや。たいしたことない』
愛梨「ありがとね、平次」
愛梨がお礼を言うと、平次のフッと笑う声が聞こえてきた。
平次『おう、いつでも電話してこいや。ほなな』
突然、和葉の泣き叫ぶ声が聞こえてきて、二人は思わず携帯電話を耳から離して通話を切った。
コナン「何やってんだ、あいつ……」
愛梨「さぁ？」
すると、背後から七海が歩いてきた。「コナン君と愛梨ちゃん……だったわね」
愛梨,コナン「七海さん……」
二人が振り返ると七海は立ち止まり、三人は向かい合った。
コナン「いろいろありがとうございました」
七海「それはこっちのセリフよ」
七海はそう言ってフッと微笑んだ。「ありがとう……」
二人もニヤリとうなずき「じゃあっ」と小五郎の元へ走り出した。
七海「ねぇ、コナン君!愛梨ちゃん!」
七海の声に、二人は立ち止まって振り返った。
七海「あなたたち……本当は何者?」
「江戸川コナン」
「黒瀬愛梨」
「「ただの小学一年生さ」」
二人はそう言うとまた駆け出し、七海はその後ろ姿を笑顔で見送った───。
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シアン - 漆黒のナイトメアが見たいんですけど、ログインウィーザーの方しか見れることができないので見れるようにしてください。お願いします (2016年4月23日 19時) (
レス) id: d30ef4e542 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 次回作、楽しみにしてます！頑張ってください！！ (2016年4月17日 15時) (レス) id: b8f07ad897 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さきっち
| 作成日時：2016年4月17日 13時
