39話 ページ39
コナン「クソォー!!」
破壊された壁際に立ったコナンと愛梨は、機関銃が火を噴く方向を悔しそうににらみつけた。
愛梨「撃ってくる方向はわかるのに、ローターがどこにあるかわからない……」
コナンと愛梨のそばでライフルを構えた赤井はスコープをのぞいた。
ノーマルスコープで見えるのは、機関銃の銃口から出た発射炎───マズルフラッシュだけだ。
安室「大体の形がわかればいいんだったよね?」
上の通路にいた安室はそう言って、ライフルケースに入れた起爆装置の液晶パネルを確認した。
カウントダウンの数字に切り替えると、ライフルケースを閉めて背負った。
そして壁に向かって走り出す。
安室「見逃すなよーーー!!」
安室はライフルケースを肩から外し、機関銃に撃たれてできた壁の穴からマズルフラッシュに向かって爆弾の入ったライフルケースを思い切り投げた。
空中で爆弾が爆発し、その閃光で軍用ヘリが暗闇に浮かび上がった。
コナン,愛梨「見えた!!」
コナンと愛梨はすばやくキック力増強シューズの目盛を回した。
そしてどこでもボール射出ベルトのタイマーを回してBボタンを押した。
バックルから飛び出した花火ボールをヘリに向かって大きく蹴る───!!
コナン,愛梨「行っけえええええーーーー!!」
夜空に飛び出した二つの花火ボールは一直線に突き進み、ヘリのローターの真上で破裂して、鮮明な光を放った。
突然、花火が打ち上がり、園内にいた客たちは一斉に夜空を見上げた。
レストランにいたベルモット、水族館にいた蘭と園子、そして観覧車の前にいた目暮も夜空に光り輝く花火を見つめる。
目暮「何だ、あれは……!?」
花火の光に照らされて突如姿を現した軍用ヘリに、目暮は目を丸くした。
閃光と共に押し寄せた爆風がヘリを襲い、機体が大きく揺れた。
必死でコントロールするキャンティの横で、コルンは窓の外を見上げた。
夜空に大輪の花が煌々と輝いている。
コルン「花火……」
キャンティ「攻撃されてる!!」
ウォッカ「いつ、いったいどこから!?」
シートに背中を押し付けられたウォッカは、すぐに身を乗り出してパソコンの画面に顔を近づけた。
観覧車の中心よりやや上の部分に、白い人影が見える。
ウォッカはタッチパネルに触れた指を上下に広げて画像を拡大した。
ウォッカ「ん?」
と目を凝らすウォッカの声に、コクピットを向いていたジンが振り返る。
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わー(プロフ) - 次の作品楽しみにしてます!頑張って下さい☆ (2016年6月15日 20時) (レス) id: e537cda21d (このIDを非表示/違反報告)
水羽(プロフ) - すごく面白いです!更新頑張ってください! (2016年6月1日 16時) (レス) id: cf1f663820 (このIDを非表示/違反報告)
あおい - めっちゃおもしろーい!!最新まってます。 (2016年5月23日 20時) (レス) id: 979ecbcb37 (このIDを非表示/違反報告)
ゆなゆな(プロフ) - とっても面白いですく更新頑張ってください! (2016年5月14日 21時) (レス) id: 9e60c586da (このIDを非表示/違反報告)
わー(プロフ) - 更新お願いします(≧ω≦) (2016年5月1日 19時) (レス) id: 8cf7868275 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さきっち | 作成日時:2016年4月19日 21時