【名探偵コナン】双子は美少女で名探偵と怪盗!? 純黒の悪夢 (ページ40)

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40話ページ40

パソコンの画面には、破壊された壁際に立つ白い人影が映っていた。
ライフルのようなものを構えている───。

スコープをのぞいていた赤井は、花火の閃光で浮かび上がった軍用ヘリのローター部分をとらえた。

赤井「堕ちろ」

すばやく引き金を引いた。
煙を突き抜けたライフルの弾丸が一直線にヘリへ向かい、右翼のエンジンに突き刺さった。
火を噴いたヘリがバランスを崩して左右に大きく揺れる───。

安室「やったか!?」

コナン「よし!」

愛梨「よっしゃ!」

壁から身を乗り出した安室とコナンと愛梨が叫び、ライフルを下ろした赤井はフッと口の端を持ち上げた。

黒煙を吐いた軍用ヘリは、左右に傾きながら大きく蛇行した。
コクピットに警告音が鳴り響き、キャンティが操縦桿を必死で動かす。

キャンティ「ヤバイよ!!ヤバイよ!!このままだと墜落しちまうよ!!」

ジン「コルン!どけ!!」

ジンはコクピットに座ると、機関銃の発射レバーをつかんだ。

墜落寸前で浮上した軍用ヘリは、再び攻撃を開始した。
機関銃の銃弾が観覧車の中心に降り注ぐ。
機体を持ち直したヘリに、赤井はチッと舌打ちをして再びライフルを構えた。
コナンと愛梨は通路を駆け出し、階段の手すりを滑って下りていく。

(車軸が破壊されたら大変なことに……!!)

軍用ヘリの機関銃が車軸がある観覧車の中心付近を集中的に攻撃した。
蜂の巣にされたLEDビジョンがついに大きくはがれ落ち、車軸があらわになった。
無数の弾丸が車軸を襲った。
一発の弾丸が車軸の接合部分に張り付いていた爆弾に命中した。
残っていた爆弾が次々と爆発したかと思うと、ノースホイールを外側から留めた巨大なキャップから煙が噴き出て崩れ落ちた。
ノースホイールが徐々に中央の車軸から離れていく───。

ノースホイール側でライフルを構えていた赤井の足元が揺れた。
しだいに揺れが大きくなり、ガレキの中に消えていった。
通路を走っている安室の前に、突然ガレキが落ちてきた。
安室は慌てて立ち止まった。
すると、安室の周りを次々とガレキが落下して煙が巻き上がったかと思うと、通路が崩れて安室も落ちていった。