検索窓
今日:15 hit、昨日:44 hit、合計:171,379 hit

29話 ページ29

愛梨「車軸とホイールの間に無数に仕掛けられてる!遠隔操作でいつ爆発するかわからないの。一刻も早く解除しないと───」

安室「わかった」

安室が返事をすると同時に、赤井は無言で歩き出した。

安室「FBIとすぐに行く!」

安室の言葉にコナンと愛梨は一瞬きょとんとしたが、すぐに「うん」と力強くうなずいた。





水と光のスペシャルショーが終わると、観覧車の前には噴水とスポットライトだけが残った。

園子「いや〜、キレイだったわね〜!」

ずんずん進む園子の後ろで、うつむいた蘭が立ち止る。

園子「元気出しなさいよ、蘭。必ず見つけ出してあげっから」

蘭「そうじゃなくて、もし捜査中だったら迷惑かけちゃうから……」

蘭の言葉に、園子は「はあ?」と顔をしかめた。

園子「あんたって人はどこまでお人よしなの!?いい?必ずデート現場を押さえてやるんだから!!」

蘭「もういいよ、園子ぉ〜」

蘭が苦笑いをすると、園子は首を横に振った。

園子「ダメよ!まだとっておきの場所を調べてないんだから!」

蘭「とっておきの場所?」

園子「そう。あそこよ!」

園子はニヤリと笑って水族館を指差した。

園子「男女が最もロマンチックになれる場所よ」

水族館───……。
蘭はAと新一と米花水族館に行ったときのことを思い出した。
別居している両親を水族館で再会させてよりを戻そうと計画を立てた蘭が、下見のためにAを誘ったのだ。
なぜか新一もついてきたのだが。
水族館は二人(ただしくは三人)で行った思い出の場所なのに、Aを独り占めするなんて───!!

蘭「……アイツ……!」

蘭は持っていた携帯電話を強く握り締めた。
水族館でAに買ってもらったナマコ男ストラップが小刻みに揺れる。
怒りに震える蘭を見て、園子は慌ててなだめた。

園子「ら、蘭、落ち着いて」

(A好きにもほどがある)

蘭「行くわよ!園子!!」

目じりを吊り上げながら水族館へ突き進む蘭を、園子は小走りで追いかけた。





コナンと愛梨に連れられて消火栓ボックスのところまで来た安室は、扉の前でしゃがみ込み、アーミーナイフを扉の取っ手に差し込んだ。

コナン「どう?安室さん」

安室「もう少しだ……」

パキン、と音がして、取っ手が丸ごと外れた。
取っ手の裏側を見ると、センサーが取り付けられていた。
扉を開けたら爆弾が爆発するように仕掛けられていたのだ。

安室「これでもう大丈夫だ」

愛梨とコナンはフゥ……と息をついた。

30話→←28話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (53 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
190人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

わー(プロフ) - 次の作品楽しみにしてます!頑張って下さい☆ (2016年6月15日 20時) (レス) id: e537cda21d (このIDを非表示/違反報告)
水羽(プロフ) - すごく面白いです!更新頑張ってください! (2016年6月1日 16時) (レス) id: cf1f663820 (このIDを非表示/違反報告)
あおい - めっちゃおもしろーい!!最新まってます。 (2016年5月23日 20時) (レス) id: 979ecbcb37 (このIDを非表示/違反報告)
ゆなゆな(プロフ) - とっても面白いですく更新頑張ってください! (2016年5月14日 21時) (レス) id: 9e60c586da (このIDを非表示/違反報告)
わー(プロフ) - 更新お願いします(≧ω≦) (2016年5月1日 19時) (レス) id: 8cf7868275 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:さきっち | 作成日時:2016年4月19日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。