39話 ページ40
雪の上に倒れた山尾は血に染まった右肩を押さえた。
山尾「みずき……てめえ……!」
近くにあったライフルに手を伸ばそうとするが、みずきがライフルを撃って弾き飛ばした。
みずき「あきらめなさい、山尾君」
みずきはそう言うと、コナンと愛梨に駆け寄った。
みずき「大丈夫？コナン君、愛梨ちゃん」
コナン「うん……それより、どうしてここへ？」
みずき「何だかイヤな予感がして、駆けつけてみたの」
みずきは山尾のコートのポケットからスタンガンを取り出し、遠くに投げた。
愛梨「その銃は？」
みずき「ああ……私、猟銃の免許持っててね。射撃は得意なのよ」
コナン「うん、そうみたいだね……」
立ち上がったコナンと愛梨はニッコリと笑いながら、みずきに見えないようにコナンが後ろ手で腕時計型麻酔銃のフタを開けた。
みずきは辺りを見回し、雪の上に落ちているリモコンを拾い上げる。
そのとき───倒れていた山尾が後ろからみずきに飛びかかった。
コナン,愛梨「危ない、みずきさん!!」
山尾「そいつを寄こせ!」
山尾はみずきの身体に乗り、リモコンを奪おうとした。
みずきがライフルや足で山尾の身体を蹴りながら、必死で抵抗する。
山尾がリモコンを奪った瞬間───コナンは腕時計型麻酔銃を撃った。
麻酔銃が山尾の首筋にかかり、その場に崩れる。
リモコンは山尾の手から飛んで、再び雪の上に落ちた。
起き上ったみずきが肩で息をしながらライフルを山尾に向けると、背後から「あっ!」と叫び声がした。
みずきとコナンと愛梨が振り返ると、灰原たちと駆けつけた冬馬はおびえた表情でみずきを見て後ずさりをした。
光彦「冬馬さん？」
元太「おい」
歩美「どうしたの？」
子どもたちが驚いて声をかける。冬馬は震えながら、みずきを指した。
冬馬「あのときの……あのときのお姉さんだ……!メガネをかけてないけど……間違いない……!」
八年前のことを話し終えた冬馬は肩を震わせてしゃくり上げた。
コナン「そうか……8年前、冬馬さんが見たのは、みずきさんだったんだ……」
コナンと愛梨が目を向けると、みずきはライフルを下ろし、悲しげな表情でうなだれた。
愛梨「だから洞窟の中まで追ってこれなかったんだ」
みずき「え……」
コナン「昨日、小五郎のおっちゃんに言ってたじゃない。『私は暗くて狭いところが……』って」
コナンと愛梨の言葉にみずきが驚いていると、武藤が「みずき!」と駆け寄ってきた。
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さきっち(プロフ) - カノンさん» あっていますよ。小説ではそうなっているので (2016年12月10日 22時) (
レス) id: f7c94deca4 (このIDを非表示/違反報告)
カノン - ２０話のスカイツリーはベルツリーです (2016年12月10日 17時) (レス) id: bbf6c28e51 (このIDを非表示/違反報告)
榛風乃愛 - お願いなんですけど、偽名の名前って設定できるようにしてくれませんか？できなければ良いですけど (2016年8月13日 17時) (レス) id: 529c6859a3 (このIDを非表示/違反報告)
わー(プロフ) - 更新お願いします(≧ω≦) (2016年5月1日 19時) (レス) id: 8cf7868275 (このIDを非表示/違反報告)
ネココロネ - 面白いです！他の作品も楽しみにしてます！ (2016年4月16日 17時) (レス) id: 2aebc9cb9d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さきっち
| 作成日時：2014年12月16日 20時
