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32話 ページ33

急スピードで斜面を滑走してきたコナンと愛梨は黒い影の手前で大きくジャンプし、大量の雪煙を巻き上げながら黒い影を飛び越えた。
黒い影はすかさず引き金を引き、ライフルの弾は雪の上に着地した愛梨の近くに着弾した。

コナン「A!!」

コナンが心配そうに声を上げる。
愛梨は灰原を抱きかかえ、加速したまま大きく曲がると林の中へ逃げ込んだ。
コナンも愛梨の横に並走した。
黒い影が次々とライフルを撃ち、木々に着弾する。

哀「ガキが生意気なんじゃない!?」

抱きかかえられた灰原が言うと、愛梨は林の中を疾走しながら「はいはい」と手を離した。


ゆるやかな雪原の斜面を下りていた子どもたちと冬馬は、その先に洞窟の入り口を見つけた。

歩美「あ、洞窟!」

光彦「あの中に隠れましょう!」

歩美を先頭に洞窟へ入っていくと、コナンと愛梨と灰原が林の中から大きくジャンプして雪原に出てきた。

哀「待って!あなたたち!」

子どもたちが洞窟へ入っていく姿を見て、灰原が叫ぶ。
しかしその声が届かず、子どもたちは中へと入っていってしまった。

コナン「まずい!灰原、頼む!」

哀「ええ!」

愛梨のスノーボードから降りた灰原が洞窟へと向かって走る。
コナンと愛梨もスノーボードのストラップを外すと、ボードを抱えて向かった。

コナン「A、怪我ねえか?」

愛梨「ん?うん大丈夫」

コナン「無理すんなよ」

愛梨はコクリと頷いた。

コナン「ったく。あいつら、何であんなとこに……!」

愛梨「とりあえず行こう」

コナン「ああ」


灰原があきれていると、コナンと愛梨が血相を変えて入ってきた。

コナン「おまえら!何だってこんなところに!」

哀「今言った」

コナン「……」

灰原が口をはさむとコナンは灰原を睨んだ。
愛梨が「まあまあ、二人共」と宥める。

愛梨「とにかく、こうなったら奥へ行くしかないね」

哀「はいはい」

灰原もやれやれと言った顔で、コナンたちと供に奥へと進んでいった。


先頭をコナンと愛梨が腕時計型ライトで前を照らしながら歩いていくと、冬馬が八年前の記憶が一部よみがえったことを話した。

コナン「え?誰かに追われて逃げた?」

冬馬「うん、さっき思い出したんだ」

冬馬の話を聞いたコナンと愛梨は、やっぱりそうか…と思った。

(これで真相が見えてきた……)

が次の瞬間、コナンと愛梨の脳裏に犯人の最終目的が浮かび、2人は顔を見合わせ足を止めた。

愛梨「やばい!この推理どおりなら……!」

元太「お、おい」

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さきっち(プロフ) - カノンさん» あっていますよ。小説ではそうなっているので (2016年12月10日 22時) (レス) id: f7c94deca4 (このIDを非表示/違反報告)
カノン - 20話のスカイツリーはベルツリーです (2016年12月10日 17時) (レス) id: bbf6c28e51 (このIDを非表示/違反報告)
榛風乃愛 - お願いなんですけど、偽名の名前って設定できるようにしてくれませんか?できなければ良いですけど (2016年8月13日 17時) (レス) id: 529c6859a3 (このIDを非表示/違反報告)
わー(プロフ) - 更新お願いします(≧ω≦) (2016年5月1日 19時) (レス) id: 8cf7868275 (このIDを非表示/違反報告)
ネココロネ - 面白いです!他の作品も楽しみにしてます! (2016年4月16日 17時) (レス) id: 2aebc9cb9d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さきっち | 作成日時:2014年12月16日 20時

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