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24話 ページ25

笹本「一応、心臓発作であることは確認されましたが、それが自然死なのか、誰かの手によるものなのかは、詳しい検査や解剖をしてみなければわかりません」

笹本の報告に、武藤が驚いて顔を上げた。

武藤「誰かの手って……氷川は殺害されたって言うんですか!?」

渡辺は「今の段階ではまだ……」と答えると、山尾を見た。

渡辺「山尾さん。今日の二時ごろ、どこで何をしていました?」

山尾「……今日の午後は、氷川とは別行動で、東側の森を散策してました」

渡辺「お一人で?」

山尾「ええ」

渡辺「誰かに会いませんでしたか?」

山尾「いえ」

山尾がきっぱりと答えると、笹本は手帳にメモをした。

渡辺「わかりました。次に、立原さん」

渡辺が冬美に目を向ける。
祈るように両手を組み合わせていた冬美はハッと顔を上げた。

冬美「私は、午前中の検査で疲れて眠ってしまった冬馬について、自宅の部屋にいました」

渡辺「それを証明する人は?」

冬美「……いません」

コナンはココア、愛梨は紅茶を飲みながら、四人の様子を伺った。

渡辺「武藤さんは?」

武藤「オレは、ダムの近くの作業小屋に戻って、仕事をしていましたよ」

渡辺の質問に、武藤は腕を組みながら堂々とした態度で答えた。

渡辺「作業小屋?氷川さんの遺体が見つかったそばの山小屋ではなく?」

武藤「ええ」

笹本「それを証明する人は?」

笹本のたずねると、武藤は「いませんよ!」と不機嫌に言った。

武藤「仕事中は誰とも会わないんでね!」

渡辺「しかし……それではなぜ、氷川さんはあなたの山小屋に向かっていたんでしょう?」

武藤「知りませんよ、そんなの!」

山尾「おまえ、本当に山小屋にいなかったのか?」

武藤「なに?」

山尾は突然立ち上がり、武藤に詰め寄った。

山尾「おまえが氷川を呼び出して、殺害したんじゃないのか? みずきのことで話したいことがあるとか言って!」

山尾の声が聞こえてきて、コナンたち一同は「え?」と四人の方を振り返った。
刑事の二人も鋭い目を向け、渡辺がたずねた。

渡辺「何のことでしょうか?」

山尾「氷川は若い頃みずきにプロポーズして、断られたことがあるんですよ。でも氷川は、今でもみずきに未練があった。だから彼女の名前を出せば、必ず行ったはずです」

冬美は心配そうに隣に座るみずきをチラッと見た。
みずきは黙って眉をひそめている。
山尾が椅子に座ると、武藤はテーブルをドンッと強く叩いた。

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さきっち(プロフ) - カノンさん» あっていますよ。小説ではそうなっているので (2016年12月10日 22時) (レス) id: f7c94deca4 (このIDを非表示/違反報告)
カノン - 20話のスカイツリーはベルツリーです (2016年12月10日 17時) (レス) id: bbf6c28e51 (このIDを非表示/違反報告)
榛風乃愛 - お願いなんですけど、偽名の名前って設定できるようにしてくれませんか?できなければ良いですけど (2016年8月13日 17時) (レス) id: 529c6859a3 (このIDを非表示/違反報告)
わー(プロフ) - 更新お願いします(≧ω≦) (2016年5月1日 19時) (レス) id: 8cf7868275 (このIDを非表示/違反報告)
ネココロネ - 面白いです!他の作品も楽しみにしてます! (2016年4月16日 17時) (レス) id: 2aebc9cb9d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さきっち | 作成日時:2014年12月16日 20時

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