23話 ページ24
コナン「その証拠に見てよ、氷川さんのコートのフードの中。雪がいっぱいたまってるよ!きっと犯人は、雪がやんだ後で氷川さんの頭とか肩とかに積もった雪だけ払ったんじゃないかな。雪がやんだ後にここへ来たように見せるためにさ」
コナンと愛梨の推理を聞いた蘭が「でも……」とあごに手を当てた。
蘭「このトリックって、私たちがすぐに遺体を見つけないと成立しないんじゃない?そのままほおっておかれて、また雪が降ったら、せっかくつけた足跡も消えちゃうし……」
小五郎「つまり、その誰かはオレたちがここを通りかかるのを知っていた人物ってわけか」
小五郎の推理にコナンと愛梨は小さくうなずき、みずきを見た。
(もしくは、オレたちをここへ案内した……)
(もしくは、私たちをここへ案内した……)
みずき「私達がこの時間にここを通るのは、スノーシュートレッキングの案内を見ればだいたいわかると思いますけど……」
みずきが言うと、小五郎は「うむ……」と考え込み、
(ハハッ、そうだよな……)
(ハハッ、そうだよね……)
コナンと愛梨も苦笑いした。
愛梨「ねえねえ、みずきさん。この足跡が向かっている先に何があるの?」
みずき「武藤君の山小屋があるわ」
コナン「武藤さんの?」
コナンが訊き返すと、みずきは「でも……」と眉をひそめた。
みずき「山小屋へは村から車の通れる村道があるんだけど……」
元太「あ!昨日、オレたちがスノーモービルで走った道か!」
元太が思いだすと、歩美と光彦がうなずく。
みずき「どうして氷川君、その道を行かなかったのかしら……」
釈然としないみずきを、コナンと愛梨は険しい表情で見つめた。
(氷川さんと犯人は、あえてその道を通らなかったんだ。人目につかない沢から雪原を歩いて山小屋へ……なぜだ……?)
愛梨「引っ掛かる部分が多いな…」
コナン「ああ…」
ボソリと呟いた愛梨に、コナンは頷いた。
その日の夕方新潟県警がロッジを訪れ、氷川の幼なじみ四人が食堂に集められた。
四人は隅のテーブルに並んで座り、コナンたちも別のテーブルでお茶を飲んだ。
「お待たせしました」
新潟県警の刑事二人は小五郎と共にみずきたちの前に立った。
駐在所の巡査も少し離れて立ち会っている。
渡辺「氷川さんの遺体は、大学病院で監察医が詳しく調べております」
渡辺刑事が伝えると、武藤たちは目を伏せた。笹本刑事が手帳をめくる。
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さきっち(プロフ) - カノンさん» あっていますよ。小説ではそうなっているので (2016年12月10日 22時) (レス) id: f7c94deca4 (このIDを非表示/違反報告)
カノン - 20話のスカイツリーはベルツリーです (2016年12月10日 17時) (レス) id: bbf6c28e51 (このIDを非表示/違反報告)
榛風乃愛 - お願いなんですけど、偽名の名前って設定できるようにしてくれませんか?できなければ良いですけど (2016年8月13日 17時) (レス) id: 529c6859a3 (このIDを非表示/違反報告)
わー(プロフ) - 更新お願いします(≧ω≦) (2016年5月1日 19時) (レス) id: 8cf7868275 (このIDを非表示/違反報告)
ネココロネ - 面白いです!他の作品も楽しみにしてます! (2016年4月16日 17時) (レス) id: 2aebc9cb9d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さきっち | 作成日時:2014年12月16日 20時