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20話  ページ21

コナン「冬馬君は、本当に白鳥を見に行ってたのかなって……」

冬馬は倒れていた崖の位置が、コナンはどうしても引っかかった。
小五郎が言うように、単に道に迷っただけなんだろうか……?
コナンたちの近くでは蘭と園子が降ってくる雪を見つめていた。

園子「キレ〜!」

蘭「これは積もりそうね」

蘭が灰色の空を見上げると、みずきが「大丈夫よ」といった。

みずき「じきにやむわ。さあ、そろそろ出発しましょ」

みずきが言ったとおり、しばらくすると灰色の雲が切れて青空が現れ、雪がやんだ。

光彦「本当にやみましたね」

阿笠「やはり、地元の人はわかるんじゃのう」

雪原を一列に歩きながら、光彦と阿笠博士が感心する。
小五郎は先頭を歩いていたみずきの横に並んだ。

小五郎「みずきさん。今度、東京へ遊びに来ませんか?どこでも案内しますよ」

みずき「じゃあ、スカイツリーに」

小五郎「え!?そ、そこだけはちょっと……」

思いっきり動揺する小五郎を見て、みずきはフフッと笑った。

みずき「毛利さん、高いところ苦手なんですか?」

小五郎「恥ずかしながら……みずきさんは苦手なものは?」

みずき「私は暗くて狭いところが……」

みずきが言いかけると、後ろを歩いていた蘭が二人の間に割って入った。

小五郎「何で間に入るんだ!」

蘭「いいじゃないの別に!」

小五郎と蘭を見て、みずきはクスッと笑った。
そして横を向くと足を止め、サングラスを外した。

小五郎「どうしました?みずきさん」

みずき「あれ……あのジャケット、氷川君じゃないかしら」

みずきの視線の先を見ると───雪の上に、銀色の防寒コートを着た誰かが体育座りをしていた。

みずき「おーい、氷川くーん!」

みずきが大きな声で呼びかけるが、返事がない。

みずき「聞こえないのかしら?」

小五郎「何してるんだ、あんなところで……」

小五郎が眉をひそめると、灰原がコナンと愛梨にささやいた。

哀「何か変じゃない?」

コナン,愛梨「ああ」

みずきは「みなさん、ちょと待っててくださいね」と言うと、氷川のいる方向へ歩きはじめた。

蘭「お父さん」

小五郎「ああ、ちょっと見てくる」

小五郎もサングラスを外し、みずきの後を追った。コナンと愛梨もついていく。
氷川のところに到着したみずきは「氷川君、どうしちゃったの?」と声をかけた。
しかし返事はなく、目を開けたままピクリとも動かない。

みずき「氷川君……!」

小五郎「みずきさん!どうされました!?」

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さきっち(プロフ) - カノンさん» あっていますよ。小説ではそうなっているので (2016年12月10日 22時) (レス) id: f7c94deca4 (このIDを非表示/違反報告)
カノン - 20話のスカイツリーはベルツリーです (2016年12月10日 17時) (レス) id: bbf6c28e51 (このIDを非表示/違反報告)
榛風乃愛 - お願いなんですけど、偽名の名前って設定できるようにしてくれませんか?できなければ良いですけど (2016年8月13日 17時) (レス) id: 529c6859a3 (このIDを非表示/違反報告)
わー(プロフ) - 更新お願いします(≧ω≦) (2016年5月1日 19時) (レス) id: 8cf7868275 (このIDを非表示/違反報告)
ネココロネ - 面白いです!他の作品も楽しみにしてます! (2016年4月16日 17時) (レス) id: 2aebc9cb9d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さきっち | 作成日時:2014年12月16日 20時

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