15話 ページ16
和室で布団を敷いて寝ていたコナンは、胸がチクッと痛んで飛び起きた。
周囲を見ると元太、光彦、歩美、愛梨、灰原がそれぞれの布団で寝息を立て、奥の洋室では阿笠博士と小五郎がベットでいびきをかいて寝ていた。
コナンはホッと息をつき、隣で寝ている愛梨を見る。
愛梨「んんっ……」
頭を撫でてやるとふにゃりと笑みを浮かべてコナンにすり寄るように近づいてきた愛梨にコナンはフッと微笑み、愛梨を抱き締めて横になった。
無意識にぎゅっとコナンの服を握る愛梨の頭を撫で続けているとふと、ロビーで会った五人のことを思い出し、頭の中で武藤の言葉がよみがえった。
ーおまえは、オレたちの大事なふるさとを売ったんだ!わかってるのか!?ー
(最後までダム建設に反対していた武藤さん……彼と爆破事件は関係あるんだろうか。そして、あの同級生たちは……)
コナンは氷川、山尾、みずき、そして何か事情がありそうな冬美の顔を思い浮かべた。
翌朝。
雪がやんで澄み切った空の下、みずきはロッジのウッドデッキに積もった雪をスコップでかいていた。
すると、歩美、元太、光彦がロッジから元気よく飛び出してきた。
歩美「わあ!雪だ、雪!」
元太「雪合戦しようぜ!」
光彦「やりましょう!」
三人は積もった雪に目を輝かせながら前庭に駆け出していく。
その後ろをコナンと愛梨と灰原がゆっくりと歩いていた。
光彦と元太はさっそく雪玉を作りはじめ、歩美はコナンたちに手を振った。
歩美「愛梨ちゃんとコナン君と哀ちゃんもやろうよ!」
コナン「オレはいいよ!」
愛梨「私もいいや!」
コナンと愛梨はそう言うと、横の灰原を見た。
コナン「あいつら、ちゃんと見張ってねえと、何しでかすかわかんねえ───」
と言いかけたとき、コナンと愛梨と灰原の頭に雪玉が飛んできた。
コナン「うわっ!」
愛梨「ぬわっ!」
哀「うっ!」
三人の頭に見事命中して、元太と光彦がゲラゲラ笑った。
歩美もクスクスと笑っている。
コナン「ヤローッ!」
愛梨「やったなー!」
コナンと愛梨が走り出すと、三人はワアーッと声を上げながら道路を渡り、向かいの家の前に積まれた雪の山に隠れた。
追いかけてきたコナンと愛梨と灰原は雪玉を作り、元太たちに向かって投げる。
「わーーっ!」
「逃げろー!」
三人はさらに庭の奥へ入っていった。
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さきっち(プロフ) - カノンさん» あっていますよ。小説ではそうなっているので (2016年12月10日 22時) (
レス) id: f7c94deca4 (このIDを非表示/違反報告)
カノン - ２０話のスカイツリーはベルツリーです (2016年12月10日 17時) (レス) id: bbf6c28e51 (このIDを非表示/違反報告)
榛風乃愛 - お願いなんですけど、偽名の名前って設定できるようにしてくれませんか？できなければ良いですけど (2016年8月13日 17時) (レス) id: 529c6859a3 (このIDを非表示/違反報告)
わー(プロフ) - 更新お願いします(≧ω≦) (2016年5月1日 19時) (レス) id: 8cf7868275 (このIDを非表示/違反報告)
ネココロネ - 面白いです！他の作品も楽しみにしてます！ (2016年4月16日 17時) (レス) id: 2aebc9cb9d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さきっち
| 作成日時：2014年12月16日 20時
