12話 ページ13
コナンと愛梨の言葉に元太が「ええっ!?」と声を上げる。
元太「博士たちに知られたくねえから、こっそり助けに来てくれって……」
コナン「しょうがねえだろ。だいだい───」
愛梨「しょうがないでしょ。だいたい───」
コナンと愛梨が説教をしようとすると、光彦が口をはさんだ。
光彦「元太君が悪いんです!調子に乗りすぎたんですよ!」
元太「光彦だって喜んでたじゃんか!」
光彦「でも限度ってもんがありますよ!もっと考えて行動しないと!」
元太「何だとー!」
歩美が「ちょ、ちょっと二人とも……」と止めに入った。
しかし、二人の言い争いは、ますますヒートアップしていく。
元太「オレが何も考えてねーみてえじゃねえか!」
光彦「へー、何か考えてたんですか!?」
元太「当たり前だろ!おまえこそいつも利口ぶりやがってよ!」
光彦「な、何ですかそれ!元太君なんて!」
元太「光彦なんて!」
二人が顔を近づけてにらみあうと、コナンと愛梨が「そこまでだ!」と叫んだ。
愛梨「二人とも、それ以上言うのはやめなさい」
コナン「一度口から出しちまった言葉は、元には戻せねえんだぞ」
光彦「でも!」
元太「けどよお!」
光彦と元太が同時に声を上げる。コナンと愛梨は真剣な表情で二人を見つめた。
コナン「言葉は刃物なんだ。使い方を間違えるとやっかいな凶器になる」
愛梨「言葉のすれ違いで、一生の友達を失うこともある。一度すれ違ったら、二度と会えなくなっちゃうかもしれないよ」
コナンと愛梨の言葉に元太と光彦は黙ってしまい、互いの顔をチラリと見た。
歩美と灰原も黙って二人を見つめる。
そのとき、背後から車のクラクションの音がした。
振り替えると、車のライトが近づいてきている。
歩美「あ、車が来た!」
歩美が声を上げ、コナンと愛梨は車に向かって大きく手を振った。
村道を走ってきたジープに乗せてもらった愛梨とコナンは助手席に座り、愛梨が蘭に電話をかけた。
愛梨「うん。じゃあ、じきに戻るから。みんなに心配しないように言っといて」
蘭『わかった。気をつけてね』
愛梨「うん」
愛梨が携帯電話を切ると、コナンは後部席を振り返った。
コナン「おめえら、着いたらちゃんと謝るんだぞ」
歩美,光彦,元太「はーい……」
歩美、光彦、元太はしょんぼりした顔で返事をした。
愛梨「まったく…」
元太「わ、悪かったな、光彦……」
光彦「いえ、こちらこそ……」
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さきっち(プロフ) - カノンさん» あっていますよ。小説ではそうなっているので (2016年12月10日 22時) (レス) id: f7c94deca4 (このIDを非表示/違反報告)
カノン - 20話のスカイツリーはベルツリーです (2016年12月10日 17時) (レス) id: bbf6c28e51 (このIDを非表示/違反報告)
榛風乃愛 - お願いなんですけど、偽名の名前って設定できるようにしてくれませんか?できなければ良いですけど (2016年8月13日 17時) (レス) id: 529c6859a3 (このIDを非表示/違反報告)
わー(プロフ) - 更新お願いします(≧ω≦) (2016年5月1日 19時) (レス) id: 8cf7868275 (このIDを非表示/違反報告)
ネココロネ - 面白いです!他の作品も楽しみにしてます! (2016年4月16日 17時) (レス) id: 2aebc9cb9d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さきっち | 作成日時:2014年12月16日 20時