*402*その頃あの二人は ページ27
―――ところ変わって、ろんのカフェ。
*ろんside*
今日は、Aちゃんたちの大学の学園祭だ。
どうやら後夜祭に招いてもらえるようなので、そらるを呼んだ。
スズムも誘ったのだが、どうやら作業が行き詰っているらしい。
赤飯さんとピコさんは、もう既に数日前に96ちゃんに招待状を貰ったようだった。
「そらる〜、何着て行こうかしら」
「何って…何?」
「服よ、どうしようかなって」
カウンターを挟んで話す、いつもの場所。
そらるは、コーヒーを一口飲んで言う。
「なんで俺に聞くの?好きなの着てけばいいのに」
私は、どう説明しようかと戸惑う。
なんだかんだ女の扱いは上手いくせに、こういうところは鈍い。
いや、これは計算か?
「なっ、なんでって…そ、そりゃあ…」
そらるに可愛いっておもわれたいから。
…なーんて、そんなこといえるはずがない。
「…そ、そりゃぁ、ね!私みたいな美女が似合わない服着てたら、も、もったいないでしょう?」
そう強がると、そらるはふっと笑って。
コーヒーカップをコトリと置いて頬杖をついた。
「露出が少ないの。決定」
「え、何よそれ」
「露出が少ないのがいい。ろんになら何でも似合うよ」
―…なんでもって、それが一番困るんだけど。
そう苦笑をもらすと、そらるは続けた。
「…じゃあ、そうだな…。…あ、そうだ。
アクセサリー、似合いそうなのにして。シルバーの」
「え?」
アクセサリー?
首を傾げると、そらるは手招きをする。
片付けていたコーヒーカップを一度置き、カウンターに肘をついて身を乗り出した。
すると、そらるは比較的小さな声で囁く。
「ゆ・び・わ。この前のデートで買ったやつ」
「っ!」
やけに色っぽいその声に、悔しくも顔を赤く染めてしまった。
そらるはクスクス笑って、トントンと右手の薬指を指差した。
私は、赤くなった顔を隠そうと背中を向けて言う。
「そ、…そらるも、つけるんでしょうね」
「当たり前。左手とは言わない、絶対右手の薬指につけてね。…ろんが俺のものだって、証拠」
「…っ!馬鹿!」
完全に赤く染まった顔を隠せない。
そう悟ったとき、店の扉が開いた。
〜〜〜〜
マジそらろん爆発してしまえ「とびら開けて」めっちゃよかったです
そらろん爆発してしまえ一生幸せに暮らしてくださいどうぞ
そらろん爆発してしまえでもこのカップル書くのとても好きです
本編が色々暗かったから!このカップルで!払拭!
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はる(プロフ) - 受験生ですがいつもニタニタしながら読ませてもらってます!いやー、後夜祭幸せですうふ。更新頑張ってください!応援してます! (2014年12月30日 0時) (レス) id: b5e628d4b6 (このIDを非表示/違反報告)
小夜 - 昨日今日で1話から全部読ませていただきました!すごく面白いです!!まふくんあざと可愛い//嫁にしたいww更新頑張って下さい!楽しみにしてます!!! (2014年8月8日 17時) (レス) id: ac3cfb6034 (このIDを非表示/違反報告)
夢羽(プロフ) - ありがとーございます!ですよね?灯油さんターンになったけど、天月くんどうなったのかな?とか思いました笑わっかりました!今から行きます。ちょっと待っててください。あ、タメでいいですよ同い年なので笑 (2014年8月6日 20時) (レス) id: fd10587820 (このIDを非表示/違反報告)
さやえんどう(プロフ) - 夢羽さん» うわああああフラグ回収忘れてるうわあああああうわああああうわあああry すみません取り乱しました…。た、多分、「一体誰に会ってたの?」だったと思います!多分!すみません! 友希は申請してくださればどんどんオッケーします! (2014年8月6日 17時) (レス) id: 6ce064ce99 (このIDを非表示/違反報告)
夢羽(プロフ) - 初コメしたくせにうん、ずうずうしいですね。ごめんなさい。友希してもいいですかー?とか思っちゃったり、、、 そして、あの、海のところで天月くんが夢主に言った「***」は、なんだったのかなー、みたいな、、ところどころのフラグ回収忘れてますよね?(ゲス顔) (2014年8月6日 11時) (レス) id: 964f2375d3 (このIDを非表示/違反報告)
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