*397*どうなっちゃうの!? ページ22
そう思っていると、そこここから歓声が聞こえる。
―――…ああ、そうか。
『終わったんだー…』
小さく呟く。
学園祭までの日々。
準備はもちろん、シェアハウスのことも色々大変だったけれど。
終わった。
今となると、あの騒がしさが少し懐かしいなんて。
すると、ぐいっと右腕を引かれる。
何事かと視線をやると。
「ほらっ、行くわよ!」
『え!?ゆ、ユリカさん!?』
「後夜祭出るんでしょう?」
おずおずと頷くと、ユリカさんも頷き返して。
「じゃあ私と一緒にいらっしゃい。シェアハウスのみんなには、私から後夜祭の招待状配ってるから」
その言葉に、みんなのほうを見ると。
大学に通っていないみんなが、ひらひらと紙を掲げて見せた。
どうやら、あれが“後夜祭の招待状”らしい。
店長が呟く。
「俺はろんさんのカフェ行こうかな、お世話になったみたいだし。96ちゃんは片付け?」
「うん!」
「あっ、じゃあ俺一緒に行く!」
話を聞くと、店長とコゲさんはろんさんのカフェへ、96ちゃんは片付けらしい。
すると、まふくんも。
「じゃあ俺は一回シェアハウス戻ろっかな、バザーとかで色々買っちゃったし。びすくんどうする?」
「…一緒に行っても、いい?」
「もっちろん!俺の部屋見せたげ…あっ今ちょっと汚いけど」
まふくんとびすさんはシェアハウスに。
様子を見るに、アンさんと灯油さんもシェアハウスに戻るらしい。
天月くん、しゃむくんは片付け。
私は…?
すると、ユリカさんが「これろんたちに渡して」と招待状を店長に手渡して。
こちらを向いた。
「Aちゃんは私と来て。担当、占いの館でしょ?毎年女子が余ってるようなトコよ。ぽこたに片付け免除の許可も取ってきてもらったし」
『えッ』
「だからとにかくいらっしゃい!」
『ええ!?』
戸惑っていると、ぐいぐいとみんなから引き離されてしまう。
助けを求めるように視線を投げるも、アンさんが満面の笑顔で手を振るところしか見えなかった。
――…どうなっちゃうの!?
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はる(プロフ) - 受験生ですがいつもニタニタしながら読ませてもらってます!いやー、後夜祭幸せですうふ。更新頑張ってください!応援してます! (2014年12月30日 0時) (レス) id: b5e628d4b6 (このIDを非表示/違反報告)
小夜 - 昨日今日で1話から全部読ませていただきました!すごく面白いです!!まふくんあざと可愛い//嫁にしたいww更新頑張って下さい!楽しみにしてます!!! (2014年8月8日 17時) (レス) id: ac3cfb6034 (このIDを非表示/違反報告)
夢羽(プロフ) - ありがとーございます!ですよね?灯油さんターンになったけど、天月くんどうなったのかな?とか思いました笑わっかりました!今から行きます。ちょっと待っててください。あ、タメでいいですよ同い年なので笑 (2014年8月6日 20時) (レス) id: fd10587820 (このIDを非表示/違反報告)
さやえんどう(プロフ) - 夢羽さん» うわああああフラグ回収忘れてるうわあああああうわああああうわあああry すみません取り乱しました…。た、多分、「一体誰に会ってたの?」だったと思います!多分!すみません! 友希は申請してくださればどんどんオッケーします! (2014年8月6日 17時) (レス) id: 6ce064ce99 (このIDを非表示/違反報告)
夢羽(プロフ) - 初コメしたくせにうん、ずうずうしいですね。ごめんなさい。友希してもいいですかー?とか思っちゃったり、、、 そして、あの、海のところで天月くんが夢主に言った「***」は、なんだったのかなー、みたいな、、ところどころのフラグ回収忘れてますよね?(ゲス顔) (2014年8月6日 11時) (レス) id: 964f2375d3 (このIDを非表示/違反報告)
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