検索窓
今日:27 hit、昨日:30 hit、合計:676,672 hit

5話 ページ5

「さっきの試合凄かった!こうなんか、見ててすっげーどきどきしたんだ!俺、円堂守!よろしくな!!」

『わあ、ありがとう!あの円堂君にそう言われるなんて光栄だなあ』


監督同士の挨拶が終われば早速といった様子で円堂が先程の試合の感想を伝え、自己紹介をすると握手を求める。それに代表として返したのはキャプテンであり今回の目的である水城。嬉しそうに控えめに微笑むと、円堂の差し出した右手に右手を重ねた。円堂が見上げていることから彼より身長が高いことが分かる。豪炎寺と同じくらいだろうか、かなり高めだ。


「…あれ?」

「どうした円堂?」

「お前が水城一青だよな?」

『?そうだよ?』

「……俺たちどこかで会ったことない?」


何かと思えば、突然口説き文句じみたことを言う円堂。もちろん彼は軽はずみにそんなことを言う人ではないし、これからも言わないだろう。だからこそ突然そんなことを言いだした彼に雷門イレブンは「はあ!?」と揃って声を上げた。マネージャーの約2名は赤面している。


「こんなときに何言ってんだ円堂!?!?」

「えっ!?いやいやいや誤解だよ!!水城のこと、なんか見覚えあるんだって!!」

『うーん、円堂君のことは画面越しにしか見たことないし人違いじゃないかな…』

「そ、そっか!ごめんな変なこと訊いて!!」

『いいよ、気にしないで』


「振られたな」「だから誤解だってば!!」そんな会話をしている間に瞳子が前に出て円堂の隣に立つ。水城がそちらに目を向けた。


「水城さん」

『はい』

「私たちはエイリア学園を倒すために仲間を集めているの。貴方はチームメイトと一緒にいつも試合中継を見ていたと水面監督からお聞きしたわ。それなら現状は分かっていると思う。水城さん、エイリア学園を倒すために、私たちと一緒に来てもらえないかしら」


瞳子がそう言うと、水城は目を丸くした後考えるように俯いた。その様子を疑問に思った鬼道が「何か問題があるのか?」と尋ねる。すると水城は苦笑いしながら口を開いた。


『いや、私自身そのお誘いはすごく嬉しいし力になりたいんだけど…チームに問題かな…。うちのサッカー部は今年ようやく部活になったんだけど、人数が11人ちょうどだから、私が抜けたら練習試合もできなくなっちゃうし…』


そう言って、背後の仲間たちに目線をやった。

6話→←4話



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (311 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
666人がお気に入り
設定タグ:イナズマイレブン , 脅威の侵略者 , アニメ沿い   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:不二市 | 作成日時:2017年9月20日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。