一 匹 狼。2 【Shota.W】

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田中 ｢ よし、じゃあこの2日間楽しんで！



そんで盛り上がって！頑張っていきましょう｣






｢ ｢ おおー！ ｣ ｣









その一声で、みんな立ち位置につく。









ついに今日は文化祭1日目。









うちは準備万端で昨日を終えたから、






特に用意することも無くそれぞれの服に着替えた。









そしてもうすぐ、一般のお客さんが校内に入ってく
る。





親や地域の方々、私たちの中学校時代の友達など、



毎年多くのお客さんが来てくれるんだ。









みんなたくさんお客さんが来てくれるか、






満足してもらえるか気にしてソワソワしてる。









朱里 ｢ A、頑張ろうね！ ｣





｢ うん！楽しもう！ ｣







でもまずは、楽しむことが1番の目標！







ーーーーー







｢ 宮舘くん、チャーハン1人前追加で！ ｣






宮舘 ｢ 了解 ｣









朱里 ｢ レジで売ってるクッキーもうすぐなくなる！



まだ在庫あるよね？ ｣





女子1 ｢ あ、そこの段ボールの中から適当に！ ｣








朱里 ｢ はーいありがとう！ ｣









一般公開開始から早2時間。








お昼が近くなってきたということもあり、







うちのカフェはかなり人気。









女装とかガッツリメイドカフェとかじゃないのも、





いろんな方の足を運びやすくしてるみたい。









そういうわけで、さっきから厨房は大忙し。






一旦呼び込みも戻ってきて手伝う始末だ。









そして、









女子生徒1 ｢ ねぇ、あの人かっこよくない？塩顔の ｣






女子生徒2 ｢ え〜あのクールめな人の方がタイプ！ ｣









さっきから女子生徒やお母様方をきゃあきゃあ言わ
せてる、






渡辺くんと松村くん。









田中くんの思惑どおり、あの執事大人気。









田中 ｢ いやなんでお前らだけモテてんだよ！





俺だってイケメンだべ！？ ｣







でもどうやら、発案者は若干不服らしい。笑









松村 ｢ めっちゃ盗撮されてんだけど ｣







渡辺 ｢ 話しかけられるのほんとやだ ｣









でも1番不服そうなのは、当の本人たち。









｢ 渡辺くん ｣









渡辺 ｢ っ、なに？ ｣






｢ …頑張って！笑 ｣









渡辺 ｢ えっ… ｣





もはや私にはこれしか言えることがない笑

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