一 匹 狼。2 【Shota.W】

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｢ うん…なんて言ったらいいのか…笑 ｣








絡まれまくる渡辺くんが不憫で仕方がない。





｢ …自信もってとか言わなきゃよかったかも ｣









自信もったからああなったわけではないけど、






執事勧めた私としては、かなり申し訳ない。









( ………ほんとに嫌そうな顔してる笑 )







あんなに露骨に顔に出るんだ。







話しかけないで、っていうオーラがありありと。









でも話しかけてる側はそんなこと気にもせず、









写真撮ってください、とか、






よかったら後でライン交換しませんか、とか、







めっちゃどタイプです、なんてのも。









岩本 ｢ 翔太なんの顔してんだよ笑 ｣






ここで、岩本くんたちバスケ部の登場。









これにはほかの女子もチラホラ入口を気にしてる。






そりゃそうだ、あっちも大人気だもん。









佐久間 ｢ メイド！すげえ！クオリティ！ ｣






阿部 ｢ 佐久間さっきから単語しか言ってない笑 ｣









深澤 ｢ いや翔太やる気なすぎ笑 ｣





渡辺 ｢ ……死ぬかと思った ｣









バスケ部の登場で女子がそっちに吸い寄せられ、





開放感溢れる顔で渡辺くんが戻ってきた。









朱里 ｢ わ、バスケ部御一行 ｣






｢ あれ、そういえば目黒くんは？ ｣





朱里 ｢ ああ、蓮のクラスは劇。





本気でロミジュリやってみた、やるんだって笑 ｣





｢ え、なにそれ笑 ｣









しかも、目黒くんはロミオ役をするらしい。








これは後で見に行かないと。









朱里 ｢ ていうかさっきからね、







東高の人来てるって噂になってた！ ｣








｢ え、東高？ ｣









東高校っていうのは、






ここの最寄り駅から2駅先くらいにある高校。









めちゃくちゃ頭が良くて有名。







難関国立大学に行く卒業生は毎年桁違いの数。






たしか阿部くんも、最初はそこ狙ってたっけ。









でも偏差値が高いだけあって、校風は厳しい。







だからあんまり最近の子は行きたがらないんだ。









それでも一応定員割れは起こらなくて、







天才を世に送り出してる笑









そんな東高の人が、来てるらしい。

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