一匹狼。2 【Shota.W】 (ページ6)

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｢今日は部活休み？｣

渡辺｢うん。準備終わってないとこが多いらしくて｣

｢えっまだ？大丈夫なのかな笑｣

うちは手際よく終わった方だったけど、

まだ終わらないとこもあるんだ。

渡辺｢照たちのとこ終わってないらしい｣

｢あ、お化け屋敷ね笑｣

そしてそのまま、流れで彼と帰ることに。

…と言っても、私が主に喋るんだけど。

｢楽しみだね、明日｣

渡辺｢いやほんとに、鳥肌が… ｣

｢大丈夫、ちゃんと助けるから！｣

女嫌いではない、ってこないだ言ってたけど…。

｢渡辺くん、私と喋ったりするの嫌じゃないの？｣

渡辺｢えっなんで？｣

｢私以外とはそんな絡まないし……

もしかしたら女子がちょっと苦手なのかなって｣

私が仲良い朱里とかにもそんなに心開いてない。

かと言って私には開いてるのかって聞かれたら、

微妙だけど。

渡辺｢いや！えっと…なんか、若林さんは……

喋り、やすい…かな｣

｢えっそうなの!? ｣

なんか嬉しい。

今までの友達の数は多くなかったし、

その中での男友達はかなり少ない。

だからこそ、喋りやすいって言われたのは嬉しい。

渡辺｢それに…優しいし｣

｢クラスのみんなも優しいよ？｣

渡辺｢ ……わかんないけど｣

｢わかんないのか笑｣

クラスラインに入ってない人だしね笑

それでも、渡辺くんにも友達ができたらいいな。

そんなことを考えていると、

あっという間にうちの前までたどり着いていた。

｢じゃあ私ここで！またね｣

渡辺｢うん。また｣

｢あ、そうだ｣

伝え忘れてたことがあるんだった。

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｢執事の渡辺くんかっこいいから自信もってね！｣

明日も明後日も堂々としてもらわないと。

渡辺｢え、？あ、…う、ん……？｣

｢ふふ、じゃあね｣

言われたことが予想外だったのか、

口を開けたまま手を振る渡辺くん。

私はその姿に笑いつつ家に入った。

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渡辺｢照、俺もうダメだわ死ぬ｣

岩本『は？急に電話してきて何？笑』