愛情依存症候群

症候群23 ページ25

*







ナ｢...うん、つまり治るんだね｣




｢えっと、そう言う事になるね！｣








しゃくりあげながら説明して長時間。




ベージュの壁のデジタル時計は10時を指した。







｢うーん、1時間目終わるかな｣




ナ｢チャイム鳴ったら戻ろ！｣








コクンと頷いて窓の外に目を向けた。






なんと言うかまあ、殺風景だなあ...




グランドもまだ使われてないし。









ナ｢...先輩とはどう？｣









恋 バ ナ だ と 。






｢...そう言うナツメは、やっぱり蒼空センパイ？｣



ナ｢は？｣






何言ってんのこいつ的な目だね、良く解ります。





ナ｢...コゲだし｣








耳が赤いですよお嬢さん。






｢あーっと、下関 孝太センパイ？｣






しもの こうたセンパイ。




下をゲと呼んで孝太のコでコゲ。





性格的なあれで...通称コゲ犬センパイ






.






.





｢...ナツメが猫だからかな｣





ナ｢何言ってんの！！？ほら、戻るよ！！｣








時間なんてあっという間だねー。






もう30分経ったんだから。








｢よし、戻ろっか｣






ｶﾞﾗﾘ





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.









｢｢.....｣｣





｢...どうも先輩方｣





光｢あー、うん。...ごめんね？｣




蒼｢これ持ってきたとこでさ｣





ナ｢保冷剤！｣






...ペットと主人みたいだな






蒼空センパイが意地悪に保冷剤を上げるもんだから、身長差の激しいナツメは跳ぶ。






届いてない笑







ﾋﾟﾀﾘ






｢Σひぃっ...！？｣





光｢ははっ、保冷剤だよ｣






目の前が真っ暗になって、刺す様な冷たさが襲った。









それは良い。






問題はこれだ。









｢...離れてくれませんか｣





光｢だーめ。まだ離さない｣






後ろから抱き締められて、肩に顎がのった。






耳元でその色っぽい声出さないでええぇぇぇえぇぇ....








(甘やかすって決めたから)

(溶けるくらい愛すと決めたから)

(｢照れてるの？可愛い｣)

(｢耳元で話さないでえぇぇぇ！！！｣)

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