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Aside
ーーー終わった。
時刻はもう夕方。
空が茜色に染まる頃、ウォール・マリア奪還作戦を終えた私たちは、ウォール、マリアの壁上に立っていた。
作戦は早朝に始まったから、朝食は食べてきていない。
勿論、昼食も食べていない。
なのに全くお腹が空いていない。
それは体がきしむような疲労感と、鉛のように重たい現実が私たちにのしかかっているからだろう。
綺麗な夕日を見るのでさえ、体力が失われていく気がする。
「A」
後ろからリヴァイに呼ばれた。
リヴァイもまた、疲労感で溢れている。
「......アルミンが目を覚ました。お前も顔を合わせるといい。」
いつもよりも低く張りがない声。
きっと私も同じ感じなのだろう。
「うん、わかった。」
自分でも驚くほどのトーンの低さ。
『わかった』とは言ったものの、私はあまりアルミント顔を合わせる勇気がなかった。
勇気がないというより、合わせる顔が無いのだ。
『弁の立つ方を選んだ方が、壁中人類の未来への希望が持てますね。』
私のあの言葉は、今でも間違っていないといえる。
周りの人がなんと言おうと、どちらに注射を打つかを決める権利はリヴァイになる。
......リヴァイが、間違えるはずがない。
私は彼に、判断材料を提示したまで。
何も、判断に関わったというわけではない。
「......何、逃げてんだろう.........」
自分の心の弱さに死にたくなる。
私がリヴァイに助言しておいて、何が『判断に関わったというわけではない』、よ。
私は、自分自身が彼らにどう映っているのか自覚していないの？
......本当は、ずっと気づいていた。
私は外の世界の人間で、壁中人類が知らないことを知っている。
全てではないけれど、それでも彼らに比べたら圧倒的な情報量だろう。
壁外の世界に関して何も知らない彼らに私が判断材料を与えたら？
そりゃあ、彼らは私の言うとおりにするだろう。
何で私はあの時、リヴァイにあんなこと言ったんだろう。
後悔の念が私を自責の念の海へ引きずり込む。
どんどん沈んで、足掻くたびに肺から酸素が消えていく。
もうやだ......
下唇を強く噛み、泣きそうになるのを必死にこらえる。
アルミンの様子を見てこなければ。
私は顔を上げ、みんなが集まっているところへと向かった。
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emiria(プロフ) - 真依いちごさん» ありがとうございます！！入室出来ました！ (2019年12月25日 8時) (
レス) id: e31448c8fa (このIDを非表示/違反報告)
真依いちご - http://www.3751chat.com/?guid=ON (2019年12月25日 0時) (レス) id: b847c3d297 (このIDを非表示/違反報告)
真依いちご - emiriaさん» はい！えっと、うーん。私、ミナコイチャットで、《リヴァイ兵長を愛する会》という物の、会長でして、そのURL貼ります！ (2019年12月25日 0時) (レス) id: b847c3d297 (このIDを非表示/違反報告)
emiria(プロフ) - 真依いちごさん» ありがとうございます！私でよければお友達になってください！ですが私、お恥ずかしながら友達登録というものがよくわからなくて......すみません、教えていただけると嬉しいです！ (2019年12月23日 21時) (レス) id: e31448c8fa (このIDを非表示/違反報告)
真依いちご - お久しぶりです！テストお疲れ様でした！やっぱりこのお話、ものすごく面白いです！あの、よかったら、お友達に慣れたりしませんかね？お願いします！ (2019年12月23日 20時) (レス) id: b847c3d297 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：emiria | 作成日時：2019年12月13日 19時
