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124話 ページ39

藍内side


雪の代わりに私が死ねばよかったのに。

雪の代わりにこいつが死ねばよかったのに。

どうして雪が死なねばならなかったのだろうか。

貴女のいない世界はちっぽけで空っぽ。

つまらない。こんな世界生きていても意味がない。

私もすぐ貴女に会いに行きたかった。

だけど、それだと仇が取れない。

だからこのパラフィリアン共を殺そうとしたのに。

突然届いたメール。

そこにはお母様が亡くなったこと。

そして


お父様がお母様を殺害したこと。

どうして?

理由は簡単。お父様もパラフィリアンだから。

あの日、お母様を殺害した日

何かの弾みで覚醒した。

また、パラフィリア。

私から大切なものを奪うのはパラフィリアばかり。

だから私はパラフィリアン共を許さない。

パラフィリアン共全て、この世界から全て消すためにあの館を作った。

パラフィリアについて実験、研究などすべてを行った。

あそこにいる全員、殺してしまうつもりだった。

だけどあの子に出会った。

鏡音アリスちゃん。

私と同じ、愛した親友を失った子。

裏切られても親友を愛していた子。

彼女もまたパラフィリアンによって奪われた。

だから救おうとした。

保健室でチョーカー型の変声期を使って祥吾の振りをして彼女を館の前まで運んだ。

彼女はTrueendかHappyendで終わるか選ぶ権利があった。

真実を知るか、知らずに生きていくか。

だけど彼女は真実を知りたがった。

そして死んだ。

だけど彼女は幸せそうだった。親友に会いに行けるから。

誰かを恨むこともせずに。

どうして?どうしてあなたは恨まないの?

親友を殺したパラフィリアン共を。

見ていられなかった。私がやっていることは可笑しいのだろうか。

雪は仇をうつことを望んでいないのだろうか。

それから私は家に籠るようになった。

メイドや執事達とも接触せず、お父様とも会いたくなかった。

私は卒業するまでずっと雪と撮ったプリクラと家族で撮った写真を眺めていた。

決して戻ることのない大好きな親友、そして家族。


ある日、真から電話がかかってきた。

高校はどこに行くのかと。

ああ、もうそんな時期か。

私はお父様が経営している霧崎第一に入学することが決まっていた。

真もそこにしたらしい。

そして入学し、突如聞いたこと。

真もパラフィリアンだということ。

まただ。どうして私の周りにはパラフィリアン共が沢山いるのだ。

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りんや(プロフ) - †閃光の舞姫† さん» コメントありがとうございます!そうなんですか!?パラフィリアはホントに良いですよ〜^^応援ありがとうございます!頑張ります! (2017年10月3日 0時) (レス) id: 683cd6e004 (このIDを非表示/違反報告)
†閃光の舞姫† - これ読んでパラフィリア気になって調べちゃいました!パラフィリアって奥が深いですね〜!更新、楽しみにしてます!ガンバです! (2017年10月3日 0時) (レス) id: 47c9036a7f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りんや | 作成日時:2017年8月8日 20時

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