アナタに最高のHappyendを【黒バス】

紫原敦 ページ47

欠けた四肢。

初めてミロのヴィーナスを見た時

とても美しい、芸術だ、と心を動かされた。

それと同時に

人間にはなんでこんなに余計なものが4本もついているのかずっと思っていた。

人間は生きていくうえで四肢が必要

ほんとにそうだろうか。

無くても生きていけるよ。

誰かが代わりにやってあげればいいのだから。

初めは玩具を使っていた。

姉の可愛がっていた兎のお人形さん。

姉がいない間に四肢を切り取った。

お店にあったマネキン。

誰もいない間に腕を折った。

興奮した。四肢がないだけでこんなに美しくなる。

でも、何か足りない。

俺のやりたいことはお人形さんのものでも

マネキンのものでもない。

生身の人間の腕を脚を切り落とすこと＿＿＿

だって邪魔なんだもん

あの赤ちん達が好いている先輩

確かに綺麗だけど

余計なものがくっついている

だからもっと俺が綺麗にしてあげる

大丈夫、すぐ終わるから

四肢がなくなっても

何でも俺が代わりにやってあげるから＿＿＿＿









紫原敦













【パラフィリア：アクロトモフィリア】





四肢などが欠損している者、四肢を破壊しようとする行為に興奮する異常性癖

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