79話 ページ35
パラフィリア…知ってるに決まってる。
俺だってパラフィリアンだ。
きっとAも知っている。
｢…分かってんだろ？｣
｢…そうね、【サディズム】…加虐性愛、俗に言うSね…｣
｢ああ…｣
昔から誰かを傷つけることが堪らなく快感だった。
だからバスケでもラフプレーをしているんだ。
あの顔、苦しそうな顔が、悔しそうな顔が大好きだ。
ちゃんと制御は出来ている。
｢帝光中にも沢山のパラフィリアンがいたわ、…キセキの世代も皆…｣
｢あいつらもか…｣
｢皆、転校生が来る度にその子を自分達の【モノ】にしてしまってた｣
｢そいつらはどんなパラフィリアンがいたんだ？｣
｢ちゃんと紙にメモしてたから、これを見るといいわ｣
渡された紙にはAの綺麗な字で、帝光中にいるパラフィリア全員の名前とパラフィリアンが書いてあった。
見てもいいのだろうか？俺の頭の中に選択肢が浮かぶ。
見てはいけない気がする。
見ますか？
→見る
→見ない
俺は見なかった。
怖かったのかもしれない。
あいつらが今までどんな罪を犯してきたのかを知るのは怖かった。
きっと俺よりすごいパラフィリアンのやつばかりだろう。
｢やっぱり返すわ｣
｢見ないの？｣
｢ああ｣
Aに紙を返し、Aはそれをバッグのポケットに直した。
｢貴方の周りにはパラフィリアンいなかったの？｣
｢急だな、いたぜ、俺が知ってるのは一人だけだけど｣
中学の時の先輩で、可笑しな性癖をもっていた。
俺にはあまり理解できない。
そいつのパラフィリアの名前は知らない。
確か、その性癖はなんかの童話の中の王子みたいなやつだ。
あいつが王子ねぇ…ねぇわ。
｢やっぱり…パラフィリアの周りには、またパラフィリアがいるのね｣
｢そうかもな｣
｢キセキの世代が高校生になった時、必ずその学校に1人はパラフィリアンがいるはず…｣
｢それって最悪だな…｣
類は友を呼ぶってことか。
そんな学校行きたくねぇわ。絶対。
特にカニバリズムとかいる所には行きたくねぇわ。
あと殺人鬼がいる所とかなー。
それがセットで来たらもっとやべぇよな。
殺された後、ぜってぇそいつに食われる運命だろ。
冗談キツイぜ。
そんな所にAはいたんだな。
祥吾も…祥吾まじで大丈夫か？
真面目に心配だわ。何故Aは連絡を取らないんだ？
何か理由があるんだろうけど…。
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雪乃 - あの私は小説を書いた事がないので偉そうに感じるかもしれませんがこれはキャラヘイトだと思いますそれにこれにはグロテスクな表現が含まれています、なのでこの作品にはパスワードを掛けて閲覧制限をするべきだと思います (2017年12月25日 13時) (
レス) id: 0da61e2d86 (このIDを非表示/違反報告)
白黒星(プロフ) - すみません、やっぱり見たくないです (2017年8月2日 18時) (携帯から) (レス) id: c9828dface (このIDを非表示/違反報告)
白黒星(プロフ) - みたいです (2017年8月2日 18時) (携帯から) (レス) id: c9828dface (このIDを非表示/違反報告)
ハートの時計(プロフ) - 見てみたいです (2017年8月2日 5時) (レス) id: def9e50cf5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - りんやさん» いえいえ！喜んでもらえて光栄です(*^-^*)りんやさんの小説にいつも元気もらってます！両方とも全然大丈夫です！！ (2017年7月21日 18時) (レス) id: 206703b95c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんや | 作成日時：2017年6月15日 21時
