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76話 ページ31

「は?」

「じゃあな」


パッと掴んでいた手を離し、どこかへ行ってしまった。

どういう意味だ?

全てを知りたいならば冬を待て?


「意味分かんねぇよ、バーカ」








________




____




__









「祥吾、どこの高校行くか決めたの?」

「あぁ?うるせぇーよババァ」


ソファに寝っ転がっていると、真上に母さんの顔が出てきた。


「ババァ!?母さんに向かってババァとはいい度胸ね」

「受験なんてまだ先だろ?」

「何言ってんの、もう12月よ!Aちゃんと同じ高校行くんじゃなかったの?」

「どこの学校か知らねぇし、まず高校行ってんのかも知らねぇし、2年の途中から会ってねぇもん」


俺は3年になった。未だに連絡は来ない。


「…そうなの?…ごめん…そういえばパンフレットと手紙来てたわよ」

「へー、どこの?」

「えっと、どこだったかしら…あ、














霧崎第一高等学校よ」


聞いたことがある。確か進学校で金持ちばかりの高校。


「確か…真くんがいる所ね」

「真…」


真。花宮真。小さい頃から一緒に遊んでいたAのいとこ。

真んちも金持ちだったな。

小学校から会っていない。


「あれ?…ねぇ、祥吾」

「ん?」

「これ…」

「あ…」


母さんから見せられたパンフレットを見てみると

【霧崎第一高等学校 経営者 藍内 慎也】

Aの父親の名前だ。

もしかしてAはここに…?


「母さん!手紙は!?」

「あ、そうだったわね」


渡された手紙は灰色をしていた。

急いで中身を見た。



『祥吾へ

ずっと連絡せずにごめんなさい。
私が祥吾の側にいたら次は祥吾が狙われてしまう。
少しでも連絡したらきっとバレてしまう。
だから、私は学校、館に行かなかった。
祥吾には生きてほしいから…

高校は霧崎第一高等学校
真と一緒にバスケットをやっています。
お父さんにお願いをして祥吾を霧崎第一高等学校に
推薦します。
お願い、私と一緒に来て欲しい

A』


Aの字だ。

これは本当にAからの手紙。

良かった。無事だった。生きていた。

もちろんAと同じ高校に行く。

だって守ると誓ったんだ。

真もいるなら安心だ。あいつは昔から強かった。

だから大丈夫。俺も行かなければ。









「母さん高校決まった






俺、霧崎第一に行く」

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雪乃 - あの私は小説を書いた事がないので偉そうに感じるかもしれませんがこれはキャラヘイトだと思いますそれにこれにはグロテスクな表現が含まれています、なのでこの作品にはパスワードを掛けて閲覧制限をするべきだと思います (2017年12月25日 13時) (レス) id: 0da61e2d86 (このIDを非表示/違反報告)
白黒星(プロフ) - すみません、やっぱり見たくないです (2017年8月2日 18時) (携帯から) (レス) id: c9828dface (このIDを非表示/違反報告)
白黒星(プロフ) - みたいです (2017年8月2日 18時) (携帯から) (レス) id: c9828dface (このIDを非表示/違反報告)
ハートの時計(プロフ) - 見てみたいです (2017年8月2日 5時) (レス) id: def9e50cf5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - りんやさん» いえいえ!喜んでもらえて光栄です(*^-^*)りんやさんの小説にいつも元気もらってます!両方とも全然大丈夫です!! (2017年7月21日 18時) (レス) id: 206703b95c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りんや | 作成日時:2017年6月15日 21時

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