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66話 ページ21

鏡音side


「っは!!」


凄まじい爆音で目が覚めた。

何の音…?

私はどれくらい寝ていたのだろうか。


「…あれ?」


眠る前までここにいた灰崎くんがいない。

座っていたベッドを見ると


「…血?」


血がついていた。

血?


「い…や…血…は…灰崎く……ん…」


嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ

血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血

どこにいったの?

ねぇ

この血はなに?

お願い灰崎くん無事でいて…


「灰崎くん…灰崎くん…」


いくら助けを求めても灰崎君が戻ってくることはなかった。


「…いや」


涙が溢れてきた。

やっぱりダメだった。

ここには私を陥れようとする人はいないと思ってた。

でもやっぱりここにもいた。

私が助けを求めた人は必ず潰される。

分かってたことなのに、甘えてしまった。

ごめんなさい。

ごめんなさい。

ごめんなさい。

私を許さなくていい。

だからせめて無事でいて。


「行かなくちゃ…」


ここにいたって何もできない。

灰崎くんを探さなきゃ。


ベッドからおり、扉へ向かう。


「痛っ…」


ちょうど足をついた場所に穴が空いていた。

なんだろう…

もしかして灰崎くんがこれを…。

足がふらつく。

前に進みたくても進めない。

怖い。

私のせいでもし灰崎くんが…

そう思うと進めなかった。

必死に扉へ向かいやっとついた。

保健室の扉には鍵がかかっていた。

部屋の中には誰もいない。

ってことは外側から誰かがかけた?

でもなんで?

鍵を開け、廊下にでた。

キョロキョロと辺りを見回すが誰もいない。

まだ授業中…?

でもあの音で皆何かあったと思わないの…?

どうし…



「んん!?」



突然後ろから布を口元に当てられた。

誰…!?一体どこにいたの!?



「動くな」



…無事だったんだね…

良かった…

この声はよく知っている。

だってさっきまで一緒にいたんだもん。




「(灰崎くん…)」



どうして…?

後ろを向けないからほんとに灰崎くんかは分からない。

でも…間違いない。間違えるはずがない。

この声は灰崎くん。



「…ごめんな、許してくれ」



布に何か付着していたんだろう。

次第に意識がなくなってきた。

頭に浮かんだのは、

灰崎くんの【裏切り】

やっぱり誰も信用しちゃいけなかった

信じてたのに

嬉しかったのに

守ってくれたのに















また





再び






人を愛せたのに________

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雪乃 - あの私は小説を書いた事がないので偉そうに感じるかもしれませんがこれはキャラヘイトだと思いますそれにこれにはグロテスクな表現が含まれています、なのでこの作品にはパスワードを掛けて閲覧制限をするべきだと思います (2017年12月25日 13時) (レス) id: 0da61e2d86 (このIDを非表示/違反報告)
白黒星(プロフ) - すみません、やっぱり見たくないです (2017年8月2日 18時) (携帯から) (レス) id: c9828dface (このIDを非表示/違反報告)
白黒星(プロフ) - みたいです (2017年8月2日 18時) (携帯から) (レス) id: c9828dface (このIDを非表示/違反報告)
ハートの時計(プロフ) - 見てみたいです (2017年8月2日 5時) (レス) id: def9e50cf5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - りんやさん» いえいえ!喜んでもらえて光栄です(*^-^*)りんやさんの小説にいつも元気もらってます!両方とも全然大丈夫です!! (2017年7月21日 18時) (レス) id: 206703b95c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りんや | 作成日時:2017年6月15日 21時

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