検索窓
今日:6 hit、昨日:8 hit、合計:89,833 hit

7話 ページ9

桃井side

今日もまた3年生のいる校舎に入る。

この桃色の髪のせいか、2年がここにいるせいか。

まぁ、前者だとは思うけど、私は注目の的になっていた。

それにももう慣れてしまった。

多分先輩達も私を毎日見てるから慣れているはずだよね。

私が毎日3年生の校舎に来る理由はただ1つ。


「先輩いますか?」

「あ、さつきちゃん、ちょっと待ってね今呼ぶから、藍内さーん!さつきちゃん来てますよー!」


入口付近にいた先輩に声を掛けた。

その先輩は名前も知らない人。

だけど顔は覚えている。

その名前も知らない先輩が私が会いに来た先輩を呼ぶと、教室はたちまち静寂に包まれる。

中を覗いてみると、先輩は窓側の席で本を読んでいた。

本を読む、そんな姿さえ綺麗で、先輩がいる所だけ空間が違うように思えてくる。

皆が先輩に注目していた。

クラスの子が言うように美人でミステリアス。

3年生の間でも先輩は注目の的であり高嶺の花。

先輩が私に気づくと本をゆっくり閉じ、鞄から弁当箱を取り出し、こちらに歩いてくる。

藍色の綺麗な髪がなびいている。


「お待たせ」


澄んだ声で先輩は言う。

その声はいつ聞いても私を虜にする。

黒目がちな目に長い睫毛。

人間離れした人形のように整った顔立ちに長い藍色の髪。

美人というありきたりな言葉は似合わない。

麗人。

それが先輩。

藍内A先輩だ。

8話→←6話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (49 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
101人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

りんや(プロフ) - ハートの時計さん» コメントありがとうございます^^*では、続編公開しますね! (2017年6月15日 21時) (レス) id: 683cd6e004 (このIDを非表示/違反報告)
ハートの時計(プロフ) - 続編楽しみです! 頑張ってください!!! (2017年6月14日 22時) (レス) id: def9e50cf5 (このIDを非表示/違反報告)
satsuki(プロフ) - ハートの時計さん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです! (2016年7月25日 19時) (レス) id: 0f8f4aa8b5 (このIDを非表示/違反報告)
ハートの時計(プロフ) - 面白いです! 続きが楽しみです (2016年7月24日 19時) (レス) id: 2c10ee03cd (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:りんや | 作成日時:2016年5月24日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。