アナタに最高のBadendを【黒バス】 (ページ41)

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39話ページ41

「…信じるわけないじゃない」

「そう、別に信じなくてもいいけど、とりあえず忠告してあげる」

「…なによ」

こいつが私に忠告？そんなの絶対罠に決まってる。

信じるわけない。

芽亜里が睨んでいると、急に口角を上げ笑う。

放課後で暗いわけで、その笑顔はより怖く感じた。

桃井は段々近づいてきて芽亜里の唇に人差し指をちょこんと置いた。

「せいぜい偽物さんには気をつけて」

「…は？」

「ばいばい」

桃井はそう言うと、私が向かう方向と反対方向に向かっていった。

黄瀬くんが向かった方向だ。

それにしても「偽物さん」って…？

誰の偽物なの？

…ダメ

あいつのいうことなんか聞いちゃダメ。

でも気になってしまう。

家に着くまでずっと考えていた。

桃井が「偽物さん」と呼んでいる相手

多分桃井が警戒している相手だろう。

「あ…そういえば…あの隣のクラスの灰崎祥吾くん…桃井と廊下で何か言い合ってたはず…」

でも彼が偽物さん？

わからない…。

…

…

…一つ試してみよう…。

芽亜里あなたは偽物さん?

昨日急に届いた「あ」に聞いてみることだ。

危険な気がするが、何かわかるかもしれない。

あさあ、どうでしょう

芽亜里教えなさい

あ一つだけヒントをあげます、私はあなたの後ろにいつもいますよ

「ただのストーカーじゃない！いつも後ろにいる！？誰もいないじゃない！」

だけどヒントをもらえたのはありがたい。

全然わかんないけど。

「いつも後ろにいる」

ってことは同じクラスの人間？

同じバスケ部の人間？

さっき考えた彼、灰崎祥吾くん…は同じバスケ部…。

警戒していた方がいいのかな…？

それとも逆に味方だったりして…

味方だから警戒させて近づけさせないためだとか…。

「あーわかんない…とりあえず帰ろう…」